ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター

ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター

『ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター』は、2005年3月24日にソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたPlayStation 2用のロールプレイングゲームです。本作は『ワイルドアームズ アドヴァンスドサード』に続くナンバリングタイトルでありながら、『ワイルドアームズ アルターコード:エフ』を挟むため、事実上はシリーズの第5作目となっています。初回生産版には設定資料や序盤の攻略ガイドを含む小冊子「ファーストガイドブックレット」が付属しています。

ゲームのテーマとストーリー

開発当初のテーマは「大人と子供」とされていましたが、実のところ本作の真のテーマは「進化」だと攻略本のインタビューで明かされています。このテーマは、物語の中で成長を遂げるキャラクター達の過程にも表れています。

物語の舞台となる惑星ファルガイアでは、かつて汎国家統合星府と議会騎士団との間で何十年にも及ぶ激しい戦争が繰り広げられました。戦争の終結に至るまで、汎国家統合星府はARMと呼ばれる兵器を開発し、その成果によって戦況を大きく変えることに成功します。しかし、勝利の直前に内部からの反発が影響し、彼らは崩壊。最終的には議会騎士団が不戦勝となって戦が終わりますが、戦争がもたらした傷は決して癒えることはありません。

世界は荒廃し、議会騎士団の存在は名ばかりとなり、民衆は日々の生活に追われる状態が続きます。そんな背景の中、シエル村で平穏に暮らす少年ジュードは、ある日謎の戦艦を目撃し、彼の運命が大きく動き出すことになります。ジュードは兵士たちの目をかいくぐり、その戦艦に忍び込み、そこで運命の少女ユウリィと出会うのです。この瞬間が物語の幕開けとなります。

キャラクター紹介

ジュード・マーヴェリック

本作の主人公。まだ子供ながらも運命に導かれ、ARMの力に目覚めることになります。無鉄砲な性格がありながら、過去の出来事に対する純粋な好奇心を持っています。

ユウリィ・アートレイデ

ジュードに助けられた少女で、特務局ブリューナクによって軟禁されていました。ARMの調整に特化した能力を有し、戦闘では回復と支援を担当します。

アルノー・G・ヴァスケス

ジュードの旅の仲間で、知識豊富な青年。自信家でありながら、内心は臆病な一面も持っています。

ラクウェル・アップルゲイト

剣の達人であり、ジュードたちの旅に加わります。彼女は自らの過去と向き合いながら、仲間たちと共に成長していきます。

特務局ブリューナクの面々

局長ラムダ・ゼルヴィガーを筆頭に、様々な異能を持つコマンダーたちが物語に関与し、物語の展開に大きく影響を与えます。

戦闘とシステム

本作では「HEX（Hyper Evolve X-fire sequence）バトル」と呼ばれる新たな戦闘システムが導入されています。このシステムでは、六角形のマスを移動しながら戦闘を行い、行動順は反応速度が高いキャラクターから決まります。これにより、戦略的かつダイナミックなバトルが楽しめるようになっています。また、アクションによる謎解き要素も強化されており、プレイヤーにさまざまな選択肢を提供します。

『ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター』は、深いストーリーとキャラクターの成長、革新的なゲームシステムが融合した作品です。シリーズを通してのテーマ「進化」と向き合うことで、プレイヤーに感動と学びを与えてくれることでしょう。

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