『
ワイルドアームズ トワイライトヴェノム』は、
1999年10月から
2000年3月まで全22話が
WOWOWで放送された
テレビアニメです。この作品は、プレイステーション用ゲーム『
ワイルドアームズ』や『
ワイルドアームズ セカンドイグニッション』を原作とし、独自のストーリーを展開しています。
概要
アニメは、
マカロニ・ウェスタン風の独特な世界にSF要素を取り入れ、荒廃したファルガイアを舞台にしています。作品の前半ではコメディ色の強い短編エピソードが多く見られ、物語が進むにつれてSF的な要素が色濃くなります。ゲームと直接のつながりは少ないものの、一部の音楽はゲームからのアレンジが使用されています。さらに、過去作のキャラクターも登場し、特にアーヴィング・フォルド・ヴァレリアは重要な役割を果たす存在として後半に現れますが、その役割は原作とは異なるものです。
ストーリー
物語は、年に一度しか接触できない空中監獄アルカ・トラスから始まります。主人公のロレッタとミラベルはお宝を求めて潜入しますが、そこで見つけたのは科学者のキールと、自称アームズ使いの少年シャイアンです。シャイアンは見かけは子供ですが、自らを25歳と主張します。一行は、それぞれの目的を持ちながら共に旅をすることになります。
キャラクター
- - シャイアン・レインストーム: 主人公で、かつては伝説のARMS使いとされていましたが、R.O.O.Fによって義体に脳を移され、元の体を求め旅をしています。美人に目がないプレイボーイでもあり、彼の旅が物語の中心に据えられています。
- - キール・アロナクス: 科学者で大柄な男性。シャイアンのARMSに興味を抱き、彼の旅に加わります。冷静で硬派な性格ですが、実はシャイアンの脳を摘出した張本人でもあります。
- - ロレッタ・オラトリオ: 若く見えるが、実は百歳を超えるクレストソーサレス。お宝マニアであり、自身の趣味が仲間を危険にさらすこともしばしばですが、強力な助力でもあります。
- - ミラベル・グレースランド: ロレッタの相棒で、ノーブルレッド族。特異な能力を持つ彼女は、有用な情報を提供する役割を担っています。
物語には他にも多彩なキャラクターが登場し、それぞれのドラマが展開されます。特に、歴代のシリーズからのキャラクターをモチーフにした人物が登場している点はファンには嬉しい要素です。
用語解説
- - ファルガイア: 作品の舞台となる荒廃した惑星で、西部劇の雰囲気をもつ日常が描かれています。
- - ARMS: 古代の武器群で、特にARMSを使える者は魔族の転生と考えられています。この武器は戦闘の重要な要素となっており、物語はこれらの武器を巡る冒険です。
心に残るキャラクターたちと緻密なストーリー展開が魅力の『
ワイルドアームズ トワイライトヴェノム』は、視聴者に深い印象を与える作品として評価されています。全体を通してアクションとドラマが融合した、楽しみながらも考えさせられる内容になっています。