ワシズ -閻魔の闘牌-

『ワシズ 閻魔の闘牌』

概要

『ワシズ 閻魔の闘牌』は、原恵一郎が手がける日本の麻雀漫画で、2008年から2012年まで『近代麻雀オリジナル』で連載されました。本作は福本伸行の人気作品『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』のスピンオフであり、主人公は鷲巣巌です。彼の人生と冒険は、戦後の日本を舞台に描かれています。物語は、鷲巣が財界のフィクサーとしての地位を確立し、巨大な財産を築いていく過程を中心に展開します。

ストーリー

物語は、昭和23年の敗戦後の日本を舞台に、元特高警察官の鷲巣巌が高レート麻雀を通じて財を成していく様を描いています。彼は特高での経験を生かして資金を積み上げ、経営コンサルタント会社「共生」を立ち上げます。鷲巣は敏腕コンサルタントとして、政官界と企業とのパイプ役として地位を確立していく中で、彼の過去や人脈を駆使し、巧みに裏社会での力を握っていきます。

物語の核心には、鷲巣が日本を滅ぼしかねない「魔物」退治の依頼を受ける場面があり、特に北海道の炭鉱で行われる「龍神麻雀」という命がけの戦いが印象的です。鷲巣はその戦いで、無敗の相手を打ち破り、さらなる財を手に入れていきます。

主要登場人物

鷲巣巌

本作の主人公であり、決断力と不屈の意志を持つ男。彼は財界での成功を追求する冷酷な策略家であり、資産を築き上げる一方で、敗者には厳しいペナルティを科すことでも知られています。

隼

元特攻隊の青年であり、鷲巣の部下。彼は高い先見の明をもち、鷲巣に心酔していく過程が描かれています。麻雀においては、特に速攻の戦法に優れています。

田神龍蔵

「龍神麻雀」の主催者である石炭王。彼は透視能力があると噂されているが、それは自らが流したデマに過ぎません。

特殊麻雀の形式

本作では、特異な麻雀のルールがいくつか登場します。特に「龍神麻雀」では、命賭けのリスクが伴う中で、勝敗の結果が人間の命に直結します。さらに、「ハンギング9」や「モンスターハンギング」など、恐怖心を煽るような麻雀も詳細に描かれており、緊張感に満ちたゲームの進行は、読者に強い印象を与えます。

結末

物語は、さまざまな局面で鷲巣が敵と対峙し、時に彼自身の過去とも向き合う形で進んでいく。彼の決断がどのように日本の未来を形作っていくのか、そして彼自身の運命がどのように変わっていくのかが見どころです。

まとめ

『ワシズ 閻魔の闘牌』は、戦後の日本を舞台に、冷酷でマインドゲームが展開される麻雀漫画です。鷲巣巌の心理戦や意外な戦略が、麻雀ファンのみならず多くの読者を惹きつけます。続編にあたる『ワシズ 天下創世闘牌録』も展開され、物語のさらなる深みを提供しています。

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