ワテラス

WATERRAS（ワテラス）の概要

WATERRASは東京都千代田区神田淡路町に位置する、再開発によって整備された複合施設です。2013年4月に開業し、安田不動産が運営を行っています。隣接するソラシティとともに再開発されたこのエリアは、地域の活性化に貢献することを目指しています。

歴史的な背景

この地は、かつて若狭小浜藩酒井家の屋敷があった場所です。バブル経済期に地価が急騰したことから、周辺住民が減少していきました。このため、旧千代田区立淡路小学校が統合されることとなり、地域再開発の必要性が増しました。1995年には「淡路地区新施設協議会」が設立され、周辺地域の協議が始まりました。

地域の特徴として、千代田区には19の大学や短大があり、国内有数の学生街として知られていますが、高齢化の進行も大きな問題でした。そこで、学生の住まいを提供することで地域の未来を担う若者を呼び込むアイデアが浮上し、再開発事業がスタートしました。

このような背景をもとに、ワテラスは「古き良き伝統を受け継ぎ、新しいコミュニティが育まれる街へ」というコンセプトのもと整備されました。

施設概要

北街区

1. WATERRAS TOWER
地下3階、地上41階建てのタワーで、1階から3階にはホールやギャラリーが設けられ、商業施設も含まれています。上層階には333戸のワテラスタワーレジデンスがあり、分譲価格は1億円を超えるものも見受けられます。

2. WATERRAS ANNEX
地下2階、地上15階建ての施設で、商業フロアには飲食店や物販店が並び、上層にはオフィスフロアがあります。さらに、最上階には吹き抜けの中庭を持つ36戸のワンルーム住戸が配置されており、地域活動への参加が求められるなどの条件が与えられています。

淡路公園

面積約3,000平方メートルの公園で、地域住民が憩う場として整備されています。公園は「神田花暦園」をテーマに設計されており、外構の植栽と合わせて美しい環境が提供されています。

南街区

南街区には公益施設があり、地下1階から地上8階にかけて区立神田保育園が運営されています。また、広場も整備されており、地域の交流の場として機能しています。

交通アクセス

WATERRASは交通の便も良く、新御茶ノ水駅や淡路町駅、小川町駅、御茶ノ水駅など、複数の駅からアクセス可能です。また、バス路線も整備されており、「ワテラス前」バス停が最寄りとなっています。

地域活動の促進

安田不動産は新しい住民と地域とのつながりを深めるため、一般社団法人淡路エリアマネジメントを設立しました。これにより、毎月のマルシェや地域イベントを通じてコミュニティの活性化が図られています。

以上のようにWATERRASは、再開発を通じて地域の活性化とともに、学生を中心とした新しいコミュニティの形成を目指す、重要な施設となっています。

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