ワナワナ。

映画『ワナワナ。』の魅力とストーリー

『ワナワナ。』は1998年に上演された劇団売込隊ビームの舞台作品をもとに、2006年に秀監督によって映画化された青春コメディー映画です。この作品は、若者たちの冒険や成長、友情を描きながら、笑いを交えた心温まる物語です。

ストーリーの概要

物語は高校の特異な部活「盗賊部」のメンバーが、美術品の盗難依頼を受けたことから始まります。美術館から銅像を盗み出そうとする彼らは、その計画が思わぬ方向へと進展することになります。依頼を決行するために、美術館内へ潜入した盗賊部のメンバーたちは、計画通りに銅像を持ち去るつもりでしたが、突然防犯センサーが作動し、赤外線レーザーが張り巡らされてしまいます。これにより、彼らは身動きが取れない状況に追い込まれ、果たして無事に脱出することができるのか、ドキドキハラハラの展開が繰り広げられます。

キャラクターたちの役割

映画に登場するキャラクターたちは、各々異なる個性を持っています。副部長を演じる松永裕子は、チームの中でリーダーシップを発揮し、仲間を支えます。爆破のスペシャリストとして活躍する桂亜沙美は、時には冷静な判断力でピンチを乗り切る頼れる存在です。また、まだ経験の浅い新人メンバー笹岡莉紗が、彼らの冒険に新たな視点をもたらします。その他にもメカニックやドライバー、依頼人や顧問など、多彩なキャストが物語を彩ります。

監督と脚本、主題歌

映画の監督を務めた秀は、独自の視点でストーリーを映像化し、青春の瑞々しさを引き立てています。脚本は小橋秀之、木村好克、横山拓也の三人が手掛けており、舞台版の持つユーモアを映画でもしっかりと表現しています。また、主題歌にはFreeDomLifeの「アイリメ」が起用され、映画のテーマにぴったりの感動的な楽曲として、多くの観客の心に残ります。

受賞歴とタイトルの意味

『ワナワナ。』は、第２回山形国際ムービーフェスティバル2006においてスカラシップ作品に選ばれるなど、評価されています。また、タイトルの「ワナワナ」は、罠（わな）と縄（なわ）をかけた言葉遊びであり、作品の内容を象徴する意味も込められています。

この映画は、ただのコメディーではなく、人生の大切な瞬間や若者たちの成長を描いた心温まる作品です。観客は、盗賊部のメンバーたちと共に冒険を通じて、友情やチームワークの大切さを実感することでしょう。

もう一度検索