ワルプルギス賞とは？意味をやさしく解説

ワルプルギス賞

ワルプルギス賞は、講談社が主催していた公募新人文学賞の一つです。デジタル時代に即した新しい形の文学賞を目指し、講談社の投稿サイト「プロジェクト・アマテラス」内で2012年に創設されました。

概要

ワルプルギス賞の最大の特徴は、第一次選考に編集部が介入せず、読者の手に委ねられていた点です。応募者は、自作小説の中から最も読ませたい部分を8000字にまとめ、投稿します。読者やプロジェクト運営スタッフである編集者が、その抜粋版を読み、続きを読みたいと思えばリクエストを送ります。リクエスト数が一定数を超えた作品が、一次選考を通過するという仕組みでした。

第二回では、「ワルプルギス賞らいと」と改題され、ライトノベル作品を主な募集対象としました。この際、選考方法も一部変更されています。

選考方法

第一回

応募者は、自作小説から「一番読ませたいところ」を8000字以内にまとめたものを提出。
募集ジャンルは広義のエンターテイメント作品で、特に限定はなし。
読者またはプロジェクト運営スタッフが、抜粋版を読んで続きが読みたいと思えばリクエスト。
リクエストのあった作品が一次選考を通過。
二次選考は編集部が精読し判断する、一般的な新人賞の選考形態。
原稿規定枚数は制限なし。
応募総数は594作品。

第二回（ワルプルギス賞らいと）

11のテーマ（ネトゲネタ、ツンデレ、ほっこり、大どんでん返し、ファンタジー、泣ける、人外＆クリーチャー、ヤンデレ、伏線大回収、大ハーレム、俺TUEEE）の中から一つ以上を含んだ8000字以内の序章を提出。
読者からのサイト内ブックマークが50以上集まった作品が一次選考を通過。
二次選考は第一回と同様に編集部が審査（講談社ラノベ文庫編集部も参加）。
二次選考における原稿規定枚数は10万文字～14万文字。
応募総数は117作品。

入賞作品

第一回受賞作：アルファマン・リターンズ（久楽健太）
拾い上げ作品：中指の魔法（片島麦子）

ワルプルギス賞