ワンダー×ワンダー

『ワンダー×ワンダー』の概要

『ワンダー×ワンダー』は、NHK総合テレビジョンで不定期に放送されていたドキュメンタリー番組です。この番組は2009年に誕生し、NHKが『NHKスペシャル』を基盤に、異なる演出スタイルの派生番組を土曜日の夜に設定したことからスタートしました。放送開始日は4月18日でした。

番組の内容

本番組は、『Nスペ』で取り扱われていた自然や文化、芸術、紀行に関するさまざまな企画を中心に放送されました。ただし、演出のスタイルが異なり、スタジオ内で映像を視聴しながら、タレントたちがトークを展開するという娯楽的要素が強い形式でした。より深いドキュメンタリー的内容は、引き続き『Nスペ』で放送されていました。

初めの2年間は、番組で放送できなかったダイジェストを90分の『ハイビジョン特集』や『プレミアム8』としてBS hiで放送したり、金曜の深夜に『ワンセグ×ワンダー』として内容を紹介する特別枠が設けられるなど、さまざまな形で展開されました。

放送時間の変遷

2009年10月には、もう一つの派生番組『追跡!AtoZ』との放送時間が入れ替わり、土曜日の20時台へと移動しました。この枠での放送は約1年半続きましたが、2011年2月19日を最後に、テレビ放送の完全デジタル化に伴い、レギュラー放送が終了しました。その後、季節ごとに土曜日の特集枠で扱われることとなりました。

番組の最終回は2011年12月24日に放送された際、予定の企画からその内容が大きく変更されるということもありました。たとえば、2009年7月25日の放送予定であったテーマが、直前の遭難事故を受けて延期されることもありました。放送内容に対する番組側の配慮が伺えます。

放送スケジュール

• - 2009年度: 本放送は土曜日の22:00から22:48まで。再放送は木曜日の深夜0:45から1:34まで。
• - 2010年度: 本放送は土曜日の20:00から20:44まで。再放送は火曜日の月曜深夜1:15から2:00まで。
• - 2011年度: 不定期に土曜日特集前半枠で放送されました。

出演者

番組の司会には山口智充が、当時のNHKアナウンサーである神田愛花が加わりました。ゲストには専門家1名とタレントや俳優ら2・3名が毎回登場することが基本でした。ナレーションは大場真人や田中真弓が担当し、特別版ではキャラクターの声を演じるなど、多彩な表現も行われました。

音楽

番組のエンディングテーマには熊木杏里の「君の名前」が使用されており、番組のテーマ曲も大森俊之によって作曲されました。

『ワンダー×ワンダー』は、その独特なスタイルと内容で多くの視聴者に親しまれ、NHKのドキュメンタリー番組の一環として特別な地位を持っていたことを知ることができます。

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