ワンワン (Chomp)
ワンワンは、
任天堂の人気
マリオシリーズにしばしば登場するキャラクターで、
1988年にリリースされた『
スーパーマリオブラザーズ3』からその姿を現しています。彼は
球体を基にした黒い
鉄製の体を持ち、大きなくし形の口には白い歯が揃っています。通常、鎖で繋がれて行動範囲が制限されているため、攻撃的な性質を持ちながらも、自由に動き回ることはできません。そのため、作品においては「メタリックな犬」と形容されることもあります。
作品における役割
ワンワンは主に敵として登場し、力強い体当たりや噛みつきでプレイヤーに攻撃を行います。特に『
スーパーマリオブラザーズ3』では、しばらく放置していると鎖が壊れ、自由に動き出すことが特徴です。この作品での戦闘スタイルは、プレイヤーキャラクターに接近すると噛みつく形で、多くのゲームでその設計が踏襲されています。
さらに『
スーパーマリオサンシャイン』では、可愛いペットとして登場し、ストーリーの一部に絡むこともあります。マリオがワンワンを温泉に誘導するミッションは、彼のユニークな役割を示しています。また、『
スーパーマリオギャラクシー』では、障害物のように扱われ、プレイヤーに攻撃をすることはありません。
ワンワンは、『
マリオパーティ3』以降、パーティゲームの中でも重要なキャラクターとして機能します。彼はお助けキャラとして登場し、非常に高い攻撃力を持っています。また、様々なアイテムやカプセルを通じてプレイヤーに影響を与える役割を果たし、ゲームの勝敗に影響を及ぼす存在です。
レースゲームであるマリオカートでも、ワンワンはプレイヤーの進行を妨げる障害物として現れます。彼はコースの特定の部分で体当たりを行い、競技者を妨害します。数多くのマリオカート作品において見かけるこの形態は、彼のキャラクターの魅力をさらに引き立てています。
派生キャラクター
多くの派生キャラクターも登場しており、例えば『
ヨッシーアイランド』には、ワンワンの形をした岩「ワンワン岩」が登場します。また、ワンワンの巨大版「ビッグワンワン」や、子供のキャラクター「キャンキャン」など、さまざまなバリエーションがファンに愛されています。
その他の登場作品
ワンワンは、
スーパーマリオRPGや大乱闘スマッシュブラザーズなど、他のゲームシリーズでも定期的に姿を見せ、キャラクターの多様性を示しています。特に『
スーパーマリオRPG』では、電撃に弱いという設定があり、これにより戦略的なプレイが求められました。
世界における名称
ワンワンは、国や言語によって異なる名前で親しまれています。英語では「Chomp」と呼ばれ、フランス語やスペイン語でも同様の発音で知られています。韓国語では「モンモンイ」や「모니」とされ、中国語では「汪汪」と称されています。いずれも犬の鳴き声を模しており、彼のキャラクター性に関連しています。
このように、ワンワンは多くのゲームでの役割、姿形、性質が異なる多面的なキャラクターとして印象づけられています。彼はプレイヤーに喜びや苦しみをもたらしつつ、
任天堂のゲーム世界を彩る重要な存在です。