ワールド女子プロレス・ディアナ

ワールド女子プロレス・ディアナの概要

ワールド女子プロレス・ディアナは、2010年に設立された日本の女子プロレス団体です。この団体は、NEO女子プロレスを退団した井上京子が中心となり、プロレス界に新たな風を吹き込むべく立ち上げられました。設立時には、井上の後輩である伊藤薫をはじめ、数名の選手が新たに入団し、プロレスに情熱を持つ人々が集まっています。

設立当初、井上は「本物をやるには道場が必要だ」との信念のもと、借金をして駒沢で道場兼常設会場「駒沢ワールドアリーナ」をオープンしました。この施設は、団体の活動の中心となり、定期興行が行われる場として機能しました。しかし、2011年に東日本大震災が起こり、初めは3月21日に予定されていた旗揚げ戦も延期となり、最終的に4月17日に開催されることになりました。

旗揚げ戦では、井上と繋がりのある他団体選手が参加し、752人の観客を集めました。初期の頃は「アリーナマッチ」を銘打ち、定期興行を行っていましたが、道場が共同所有であったことから、他の場所への移転が必要となり、2011年7月には道場の移転を発表しました。その後、そこでの興行形態は徐々に見直され、北沢タウンホールでの月1回の興行が行われるようになりました。

2012年には新たにサンのプロレス事業部が運営を受け持つようになり、川崎市にある「Dear'S Ring Kawasaki」が新しい道場兼会場としてオープンしました。2013年以降は、北沢タウンホールとラゾーナ川崎プラザソルを交互に使用しつつ、安定した集客を見込める大会が増えていきました。

近年では、団体名を広めるための取り組みや選手育成に力を注いでおり、若手選手のデビューも相次いでいます。たとえば、2018年には新たな道場「25'D'スタジオ」がオープンしました。また、2021年には選手名義を悪用する行為に対して厳格な姿勢を示し、名誉を守る宣言を行っています。

さらに、2022年にはディアナ道場が「POST DI AMISTAD」と改名され、この名称はスペイン語で「友達の場所」を意味しています。選手たちが利用できるリングや教室を提供しながら、他団体とも協力して興行を行う場として活用されています。

歴史と選手たち

ディアナの設立以来、多くの選手がデビューしており、特に注目すべきはSareee、田中盟子、池野真奈美、梅咲遥など、彼女たちは団体の顔として活動しています。このような若手選手が芽吹く場を持てるのも、団体の中での育成方針とサポート体制があるからです。

現在も活躍中の選手には、ジャガー横田や井上京子などがいます。また、様々な有力選手が過去に在籍しており、彼女たちの成長が今のディアナの地盤を支えています。

おわりに

ワールド女子プロレス・ディアナは、地道な努力を重ねながら女子プロレス界における重要な役割を果たしています。選手の育成と興行を通じて、今後もさらなる成長を遂げ、女子プロレスファンに新たな刺激を提供し続けることでしょう。

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