ヴァヴァウ諸島

ヴァヴァウ諸島

ヴァヴァウ諸島は、トンガの主島であるトンガタプ島の北約275kmに位置する諸島です。ヴァヴァウ本島を中心に、その周辺を取り囲む40ほどの島々から構成されています。火山活動によって形成された島々であるため、地形は起伏に富んでおり、複雑に入り組んだ海岸線が特徴的です。この地形のおかげで、天然の良港が形成されています。

ヴァヴァウ諸島の最高地点は海抜204mです。中心都市はヴァヴァウ本島の南部に位置するネイアフで、首都ヌクアロファに次ぐトンガ第2の都市として知られています。ネイアフは世界有数の良港を有しており、古くから重要な港湾都市として発展してきました。

観光

ヴァヴァウ諸島の美しい景観と良港は、多くの観光客を魅了しています。特に、ヨットをはじめとするマリンスポーツが盛んで、世界中から愛好家が集まります。透き通った海でのセーリングやダイビングは格別で、手つかずの自然を満喫できます。

歴史

ヴァヴァウ諸島に初めて訪れたヨーロッパ人は、1781年2月のドン・フランシスコ・アントニオ・モレルでした。その10年前、ジェームズ・クックもこの島の存在を知っていましたが、ハアパイ諸島でヴァヴァウには良い港がないと聞いたため、訪問を見送りました。しかし、モレルは実際にヴァヴァウを訪れ、火山活動によって作られた天然の良港を発見しました。1793年には、アレッサンドロ・マラスピーナが1ヶ月滞在し、モレルと同様にスペインの領有権を主張しました。

1839年には、トンガ国王のトゥポウ1世がヴァヴァウでヴァヴァウ法を制定しました。この法律は、トンガの法体系の基礎を築く上で重要な役割を果たしました。

近年の出来事

2006年、ヴァヴァウ諸島の南西で活発な火山活動を行っていたホームリーフ海底火山で地面が隆起し、ヴァヴァウ南東に新たな島が誕生しました。この新島の出現は、自然の驚異を改めて感じさせる出来事でした。

2009年7月には、ホン・ルアニがヴァヴァウの知事に任命されましたが、2010年5月12日に急逝されました。

ヴァヴァウ諸島は、美しい自然と豊かな歴史、そして人々の温かさが魅力の島です。トンガを訪れる際には、ぜひヴァヴァウ諸島にも足を運んでみてください。

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