ヴィルトパルクシュタディオン

ヴィルトパルクシュタディオンは、ドイツ・バーデン＝ヴュルテンベルク州のカールスルーエに位置する、歴史あるサッカースタジアムです。現在はカールスルーエSCがホームスタジアムとして使用しており、多くのファンに愛されています。

歴史

近代的なスタジアムとして、1952年に建設が開始され、1955年8月17日にカールスルーエSCとロートヴァイス・エッセンの試合で、その幕を開けました。こけら落としとなったこの試合は、45,000人の観客を集め、2-2の引き分けに終わりました。初期の頃から多くの観客を魅了してきたことが伺えます。

1978年には、110万ユーロを投じて、当時国内最大規模となる高さ54mの鋼管投光器が4基設置されました。これにより、夜間の試合開催が可能となり、スタジアムの利用価値は大きく向上しました。

しかし、施設の老朽化が進んだため、2016年7月19日には、総工費1億1300万ユーロをかけて新スタジアムを建設し、既存のヴィルトパルクシュタディオンを取り壊すという決定が下されました。ところが、2018年10月には着工が1年遅れること、そして1000万ユーロの追加費用が発生することが発表されました。計画の遅延にも関わらず、カールスルーエSCは引き続きこのスタジアムを使用し、新スタジアムの建設と旧スタジアムの取り壊しが同時進行するという異例の状況となりました。2021-22シーズンには、完成した東スタンドと南スタンドのみに観客を入れて試合が行われました。

そしてついに、2023-24シーズン開幕前に新スタジアムの建設工事が竣工。2023年7月19日には、カールスルーエSC対リヴァプールFCの親善試合で新スタジアムの開場を迎えました。総工費1億6,600万ユーロを投じて建設された新スタジアムは、収容人数34,302席と、旧スタジアムから大幅に収容人数が増加しました。最新の設備を備えたこのスタジアムは、カールスルーエSCの新たな歴史を刻む舞台となるでしょう。

BBバンク・ヴィルトパルク

2021年6月からは、地元の地方銀行であるBBバンクが命名権を取得し、「BBバンク・ヴィルトパルク」という名称が使用されています。命名権の契約期間は5年間です。

ヴィルトパルクシュタディオンは、長年にわたりカールスルーエSCのホームスタジアムとして、数多くの試合やイベントの舞台となってきました。新スタジアムへの移行は、クラブにとって新たな時代の幕開けを意味します。最新の設備とより多くの観客を収容できるキャパシティを備えた新スタジアムは、カールスルーエSCのさらなる発展を支える基盤となることが期待されています。

公式ウェブサイト

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