ヴィーナス (長山洋子の曲)

「ヴィーナス」 - 長山洋子

「ヴィーナス」は、1986年10月21日にリリースされた長山洋子の8枚目のシングルであり、彼女のアイドル歌手時代を代表する楽曲です。この曲は、オランダのロックグループであるショッキング・ブルー（The Shocking Blue）によって1969年に発表されたものですが、1986年にイギリスのガールズグループ、バナナラマ（Bananarama）がユーロビート風にアレンジしてカバーし、大ヒットしました。そして、長山洋子はそのバナナラマの版を日本語歌詞で歌い上げ、同じ年の10月にシングルを発売しました。

この楽曲は、東映が製作した日本映画「ボクの女に手を出すな」の挿入歌としても使われ、長山にとっては特別な意味を持つ作品となりました。彼女は1984年にアイドル歌手としてデビューして以来、初めてオリコンチャートのトップ10入りを果たし、その後も好評価を得ました。また、1987年の年間チャートでは60位にランクインし、シングルの売上は16万枚に達しました。

長山はTBS系番組『ザ・ベストテン』においても1987年1月8日に初ランクインを果たし、その後の1月22日には再び9位に返り咲くなど、合計で2週間にわたりランキングに名前を連ねました。長山はその後、1993年に演歌歌手への転向を決意しますが、2003年に放送された特別番組「復刻版ザ・ベストテンスペシャル」では、白とピンクのドレスで久しぶりに「ヴィーナス」を披露しました。

現在でも懐かしい曲として、多くの音楽番組で長山はこの歌を歌い続けており、彼女のアイドル時代の象徴的な一曲となっています。長山自身も、「1986年9月15日、ビクター401スタジオでのレコーディングは、今も忘れられない経験です。候補曲として他にいくつかレコーディングしていたが、この曲を歌った瞬間、『これしかない！』と思った。私の中にあるビートが一気に沸き起こり、録音も非常にスムーズに進みました。あのヒットは私にとってのターニングポイントであり、その後しばらく経った今でも色々な意味で特別な曲です。」と振り返っています。

また、歌手デビュー25周年には「この曲がなかったら、ここまで来れなかった。無くてはならない楽曲です」と胸の内を明かしました。

シングル収録曲

• - ヴィーナス

- 作詞・作曲：ロビー・レーベン（Robbie Leeuwen）
- 日本語訳詞：篠原仁志
- 編曲：鷺巣詩郎

• - True Lover ～見つめかえして～

- 作詞：さかたかずこ
- 作曲：馬場孝幸
- 編曲：中村哲

このように「ヴィーナス」は、長山洋子の音楽キャリアにおいて欠かせない存在であり、今なお多くのリスナーに愛され続けています。

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