一ノ瀬文香

一ノ瀬文香は、1980年8月12日生まれ、栃木県出身の日本のグラビアアイドルです。吉本興業に所属しています。

経歴

20歳の頃、新宿二丁目のミックスバーでアルバイトをしていたことが、彼女のキャリアの出発点となりました。そこでプロやアマチュアのカメラマンに写真を撮られるうちに、子供の頃から興味のあった女優業に加え、グラビアの世界にも魅力を感じるようになったといいます。その後、スカウトを受けて芸能界入りし、グラビアを中心に活動を始めました。

2009年4月には、週刊誌『FLASH』でレズビアンであることをカミングアウトし、大きな話題となりました。それ以降、さまざまなLGBT関連のイベントやコミュニティに積極的に参加し、活動を続けています。また、同年4月8日からは、自身の半生を原案とした漫画『REAL BIAN』（作画：水戸雫）を漫画配信サイト「ゼロワン」で配信開始。自身の経験を基にした作品で、注目を集めました。

さらに、2009年の自身の誕生日である8月12日には、ニュースサイト「ZAKZAK」上で、年齢を4歳詐称していたことをカミングアウトしました。この告白も、彼女の率直な人となりを示すエピソードとして知られています。

同年11月には、新宿2丁目にある「CoCoLoカフェ」で、自身のDVD『Seku-Mai』の発売記念イベントを開催。店内には、一ノ瀬のプライベート写真や自画像、『REAL BIAN』のプロットや原画などが展示され、ファンとの交流を深めました。

2013年2月には、所属事務所をOCEANエンタテイメントから、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに移籍し、新たなスタートを切りました。

2014年12月21日には、女優でダンサーの杉森茜との同性婚を発表。翌年2015年4月19日には挙式を行い、結婚会見を開きました。区役所には婚姻届を提出しましたが、日本では同性婚が認められていないため、不受理となりました。しかし、事実上の結婚生活を送っていました。

2016年2月には、自叙伝『ビアン婚。〜私が女性と、結婚式を挙げるまで〜』を刊行し、自身の経験や想いを赤裸々に綴りました。

しかし、2017年5月11日には、杉森茜との関係が破局していたことを公表しました。その後、2025年1月には一般女性とのパートナーシップ宣誓を行ったことを発表し、新たな関係を築いていることを明らかにしました。

人物

一ノ瀬は、中学、高校の美術教員免許を取得しており、教員としての資格も持っています。趣味は、友人との会食、漫画を読むことと収集、旅行など、多岐にわたります。また、特技は数学を教えることという意外な一面も持っています。

出演

テレビ番組では、NHK教育の『ハートをつなごう』や、TBSの『有吉ジャポン』、『サンデー・ジャポン』、『私の何がイケないの?SP』などに出演。映画では、『カミングアウト』で桃井香役を演じました。

リリース作品

DVDでは、数多くのイメージDVDをリリースしています。代表作として、『Temptation of maiden 一ノ瀬文香』、『Sexy Venus』、『お願い!文香先生。』、『セクシーダイナマイト』、『マイスター一ノ瀬文香』、『最高レベル』、『Beautiful naked』、『CARA一ノ瀬文香』、『ヒミツノトキ』、『Seku-Mai』、『感じてみなさい』、『トレビアン』などがあります。また、DVDドラマ『ハイパーセクシーヒロイン舞桃乱撫 龍華』や『グラドルレスリング』にも出演しています。

漫画では、自身の半生を原案とした『REAL BIAN』の原案を担当。また、著書として『ビアン婚。〜私が女性と、結婚式を挙げるまで〜』があります。

一ノ瀬文香は、グラビアアイドルとしての活動だけでなく、自身のセクシュアリティを公表し、LGBT活動にも積極的に取り組むなど、多方面で活躍しています。

もう一度検索