一尾直樹

一尾直樹は、1965年生まれの日本の映画監督であり、三重県鈴鹿市出身で、現在は名古屋市に在住しています。彼の映画制作のルーツは、名古屋大学在学中の映画研究会での自主映画制作（当時は8mmフィルム）にあります。

大学卒業後、一尾はNHK名古屋放送局のラジオドラマ脚本募集に3年連続で入賞し、ラジオドラマ作家としてのキャリアをスタートさせました。その後、1996年には、自身が作・演出を手がけた舞台「デス・オブ・ア・ポリティカル・ボーイ」が演劇祭でグランプリを受賞、審査委員長を務めた筒井康隆から高く評価されました。

2000年には、脚本・監督を務めた初の劇場公開映画「溺れる人」を制作。この作品は、各国の国際映画祭に招待されるなど、国内外で高い評価を受けました。2009年には、6年もの歳月をかけて企画した映画「心中天使」が完成し、2010年2月に劇場公開されました。この作品では、尾野真千子、郭智博、國村隼、萬田久子など、多くの著名な俳優が出演しています。

一尾は映画監督としての活動以外にも、愛知淑徳大学文化創造学部や専門学校名古屋ビジュアルアーツなどで講師を務め、映画論を講じています。

主な監督作品

「怒りを買う」（1992） 製作・監督・撮影・編集
「夏の研究」（1993） 製作・監督・脚本・撮影・編集
「溺れる人」（2000） 製作・監督・脚本・編集
「NICHE IN PROGRESS」（2003） 監督・撮影・編集 (ドキュメンタリー)
「心中天使」（2009） 監督・脚本・編集
「極楽のおじさん」（2012） 製作・監督・撮影・編集
「寝言」（2015）短編 製作・監督・撮影・編集
「私のいない世界」（2015）短編 製作・監督・撮影・編集
「HB」（2015）短編 製作・監督・撮影・編集
「あこがれ」（2015）短編 製作・監督・撮影・編集
「エチュード」（2016）短編 製作・監督・撮影・編集
「DATELESS DATE」（2017）短編 製作・監督・撮影・編集
「鏡」（2017）短編 製作・監督・撮影・編集

一尾直樹の作品は、実験的な映像表現と社会的なテーマを扱うことが特徴で、国内外の映画ファンから注目を集めています。彼のブログやSNSでは、映画制作に関する情報や日常の出来事が発信されており、彼の考えや活動をより深く知ることができます。

外部リンク

一尾直樹 website
イチオログ - ブログ
一尾直樹 (@n_ichio) - X（旧Twitter）

もう一度検索