一木けい

一木けい

一木けい（いちき けい、1979年 - ）は、日本の小説家。

経歴・人物

福岡県に生まれ、東京都立大学を卒業。

2013年、新潮社が主催する第12回女による女のためのR-18文学賞の最終候補に選出され、その才能が注目を集めました。その後も4年連続で同賞の最終選考に残るという快挙を達成。

2016年には、「西国疾走少女」（「夜の西国分寺」改題）で第15回女による女のためのR-18文学賞の読者賞を受賞しました。この時、大賞は町田そのこの「カメルーンの青い魚」が受賞しています。選考委員を務めた三浦しをんは、「西国疾走少女」について、「登場人物が魅力的で、ユーモアがあり、読者を飽きさせない」と高く評価しました。

作家を志したきっかけについて、本人は大学生時代に初めて小説を書きたいと思ったからだと語っています。好きなものとして、チムチュム、芍薬、そして本を挙げています。

2018年現在、拠点をバンコクに移し、執筆活動を続けています。

身長は150cm台半ばと推定されています。正確な身長は公表されていませんが、公称身長162cmの最上もがと、158cmの矢部太郎と対談した際の写真から推測されています。

作品リスト

単行本

『1ミリの後悔もない、はずがない』（新潮社、2018年1月31日 / 新潮文庫、2020年5月28日）
『愛を知らない』（ポプラ社、2019年6月11日 / ポプラ文庫、2021年9月7日）
『全部ゆるせたらいいのに』（新潮社、2020年6月17日 / 新潮文庫、2023年3月29日）
『9月9日9時9分』（小学館、2021年3月12日 / 小学館文庫、2023年9月6日）
『悪と無垢』（KADOKAWA、2022年10月28日）
『彼女がそれも愛と呼ぶなら』（幻冬舎、2024年3月21日 / 幻冬舎文庫、2025年3月26日）
『結論それなの、愛』（新潮社、2025年2月19日）

雑誌掲載作品

小説

「シオマネキ」 - 『小説新潮』2016年11月号
「潮時」 - 『小説新潮』2017年5月号
「穴底の部屋」 - 『小説新潮』2017年11月号
「官能ショートストーリー」 - 『an・an』2018年3月14日号
「愛に絶望してはいない」 - 『小説新潮』2018年5月号
「愛で放す 前編」 - 『小説新潮』2019年2月号
「愛で放す 後編」 - 『小説新潮』2019年3月号
「空港幻夜」 - 『an・an』2019年4月3日号
「愛から生まれたこの子が愛しい」 - 『小説新潮』2019年6月号
「奈落の踊り場」 - 『カドブンノベル』2020年4月号
「体温」 - 『小説新潮』2020年6月号
「境界」 - 『小説新潮』2021年3月号

エッセイ

「天国の居酒屋」 - 『別冊文藝春秋』2018年5月号
「お泊りスキンケアセットに誓う」 - 『小説NON』2018年5月号

関連項目

日本の小説家一覧

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