一柳直堅

一柳直堅（ひとつやなぎ なおかた）は、江戸時代中期の伊予国小松藩の世嗣でした。

生涯

延宝8年（1680年）、小松藩2代藩主・一柳直治の三男（嫡男）として誕生しました。母は正室の性善院で、近江国大溝藩主・分部嘉治の娘です。

元禄12年（1699年）8月9日、男子がいなかった14歳年長の庶長兄・一柳頼徳（のちに3代藩主となる）の養子となりました。同月26日には徳川綱吉に拝謁しています。当初は4代藩主となることが予定されていましたが、宝永2年（1705年）4月に父や兄に先立って早世しました。享年26歳。江戸の三田にあった中道寺に葬られました。

直堅の死後、頼徳は直堅の死の直後、宝永2年（1705年）閏4月に、直治から家督を譲られて藩主となりました。頼徳は甥の一柳頼邦（次兄・一柳治良の長男）を養子に迎え、頼邦が4代藩主となっています。

小松藩における位置づけ

一柳直堅は、小松藩の将来を担うべき人物として期待されていましたが、若くして亡くなったことが、その後の藩の家督相続に影響を与えました。もし彼が存命であれば、小松藩の歴史は異なっていたかもしれません。

参考文献

『寛政重修諸家譜』巻第六百四
『[寛政重修諸家譜]] 第四輯』（国民図書、1923年） [国立国会図書館デジタルコレクション
* 『新訂寛政重修諸家譜 第十』（八木書店、1965年）

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