一番町 (弘前市)

一番町の概要

一番町（いちばんちょう）は、青森県弘前市に位置する地名で、郵便番号は036-8201です。この地域は、江戸時代から現代にかけて数世代にわたって使われ続け、今でも地元の人々にとって重要な役割を果たしています。

地理的特徴

一番町は、青森県道3号弘前岳鰺ケ沢線に沿った位置にあり、土手町から続く町として知られています。この地域は、北側に鉄砲町、東部および東南部には土手町、南側には親方町、西側には元寺町と接しています。町の中心部分は、東から西へと上り坂になっており、通りの交通は坂の上方向のみの一方通行です。自動車の利用が制限されているため、通行人にとっては歩きやすい構造になっています。

歴史的な変遷

一番町の歴史は、慶安2年に遡ります。この年、寺町で起きた大火の後に町割りが実施されたことで、元々は寺院の敷地であった場所が町として形成されていきました。そして、万治2年から寛文13年の間に作成された弘前中惣屋敷絵図や津軽弘前古絵図などにより、この地が本寺町一丁目と呼ばれていたことがわかります。
また、明治時代以降はメインストリートの一部となり、1901年には洋風造りのかくは宮川呉服店が建設されました。1923年にはエレベーターを備えたかくは宮川デパートに改装されましたが、1980年にはファッションビルハイローザがオープンし、その後1998年に閉店しました。さらに、2003年には弘前商工会議所が土地を買収し、ドテヒロ屋台村の運営を開始しましたが、2006年には閉鎖されました。最終的には2011年に不動産会社に売却され、2013年にはマンションが完成する運びとなりました。

地名の由来

一番町という名称は、江戸時代に存在した本寺町一丁目から由来していると考えられています。このように、町名には歴史的背景が色濃く反映されています。

世帯数と人口

2023年7月1日現在、一番町の世帯数と人口は現在でも地域の生活に重要な影響を与えています。

主な施設

一番町には、以下のような商業施設や宿泊エリアが存在します。特に花正電気商会や三照堂印店一番町店、亀屋革具店など、地域に密着した商業店舗が多く見受けられます。また、宿泊施設として弘前グランドホテルも利用され、多くの宿泊客に愛されています。

教育環境

市立小・中学校に通う場合の学区は明確に設定されており、地域の教育に貢献しています。このような教育環境も、地域住民の生活の一部として重要視されています。

交通アクセス

交通手段として弘南バスが利用可能で、特に下土手町2停留所は弘前駅や久渡寺線に接続しています。これにより、一番町のアクセスが便利になり、訪れる人々や通勤する住民にとって利便性が高い地域とされています。

一番町は、歴史的背景や地域文化を持ちながら、現代的な生活基盤も整っているため、青森県弘前市において欠かせない地名です。

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