一緒に暮らすための約束をいくつか

一緒に暮らすための約束をいくつか

『一緒に暮らすための約束をいくつか』は、陸乃家鴨による日本の漫画作品です。『週刊漫画TIMES』（芳文社）にて2010年から2012年まで不定期連載されました。

あらすじ

「紗那、俺のとこに来るか？」

物語は、主人公である藤木悟郎が、親友の娘である三浦紗那に声をかける場面から始まります。悟郎は親友を亡くし、紗那は両親を亡くしたばかり。紗那の父親の通夜の日、二人は再会し、家族として共に生きることを決意します。

それから約2年半後。紗那は14歳、悟郎は35歳。21歳という年齢差のある二人の、日常と非日常が交錯する生活が描かれていきます。

登場人物

藤木 悟郎（ふじき ごろう） / ゴロー
35歳。「ダメな大人」を自認するフリーランスの映像クリエイター。親友の忘れ形見である紗那を引き取り、同居生活を始めます。仕事は多岐にわたるものの収入は不安定。紗那の住むマンションに転がり込む形で同居を始め、「朝食は毎朝必ず一緒にとる」「毎月末日までに家賃を10万円納める」といった約束を紗那と交わします。

三浦 紗那（みうら さな）
14歳の中学2年生。幼い頃に両親を亡くし、悟郎に引き取られます。しっかり者で、だらしなく生活が不規則な悟郎に代わって家事全般をこなします。学校では保健委員を務めています。幼い頃から悟郎に懐いており、「悟郎に恋人ができなかったら結婚する」という約束をしていました。

原 由加利（はら ゆかり）
34歳。悟郎の大学時代の後輩で、仕事ができる女性。悟郎の仕事の多くを世話しています。悟郎が紗那を引き取った際に、ロリコン疑惑を晴らすために恋人のふりをしたことがきっかけで、「形だけの」恋人関係になります。悟郎への好意は本物で、結婚願望もあります。大手広告代理店を退職後、独立して会社を設立します。

三浦 久志（みうら ひさし）
悟郎の高校時代からの親友で、紗那の父親。故人。妻の死後、紗那にネグレクトによる児童虐待をしており、交通事故で亡くなります。

三浦 美香（みうら みか）
悟郎の高校時代からの親友で、紗那の母親。故人。旧姓は荻野。

三浦 邦子（みうら くにこ）
久志の母親で、紗那の祖母。静岡県在住。悟郎の人柄を信用しており、悟郎が紗那を引き取ることに賛成しています。

宮古川 瑞穂（みやこがわ みずほ）
紗那の小学校時代からの友人。

品川 ゆい子（しながわ ゆいこ）
紗那が中学校に入ってからできた友人。

安東（あんどう）
紗那のクラスメイトで、保健委員。紗那のことが好きです。

南（みなみ）
原が立ち上げた会社で働くアルバイトの青年。原に憧れています。悟郎や原と同じ大学の出身。

藤木 祐悟（ふじき ゆうご）
悟郎の父。元はゼネコン勤務。

単行本

陸乃家鴨 『一緒に暮らすための約束をいくつか』 芳文社〈芳文社コミックス〉、全2巻

2011年10月14日発売 ISBN 978-4-8322-3270-9
* 2012年4月16日発売 ISBN 978-4-8322-3292-1

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