一芦舎

一芦舎（いちろしゃ）について

一芦舎は埼玉県さいたま市にある出版社兼研究所で、考古学や民俗学の視点から基層文化と生活文化を探求しています。特に、民家や民具といった有形の民俗資料の記録保存活動や、生活文化に関する聞き取り調査を行っています。また、得られた研究成果を出版することで、地域の文化や伝承の保存と発展に寄与しています。

設立と沿革

一芦舎は1986年に設立され、その後も地域の文化研究を続けています。特筆すべきは、主な研究者である名久井芳枝が、宮古市北上山地民俗資料館の名誉館長に就任したことで、地域資料の重要性がさらに強調されました。同様に、主任研究員の名久井文明も葛巻町小田民俗資料館の名誉館長に就任し、双方の専門性が一芦舎の活動において重要な役割を果たしています。

所在地

一芦舎の事務所は埼玉県さいたま市見沼区南中丸290-15に位置しています。この場所は研究活動の拠点として、多くの情報発信や地域との連携が行われています。

主な出版物

一芦舎では、多様な出版物を手がけており、その中には以下のような重要な書籍があります：

• - 名久井芳枝著『増補改訂版　実測図のすすめ ―「もの」から学術資料へ―』

この書籍は、実測図を用いた民俗資料の学術的理解を深めるためのガイドであり、資料の実態をしっかりと捉えています。

• - 名久井文明、名久井芳枝共著『山と生きる─内間木安蔵家の暮らし』

地域の生活文化がどのように成り立っているかを探求する内容で、特定の家族に焦点を当てています。

• - 名久井文明著『九十歳岩泉市太郎翁の技術』

高齢者が持つ伝統的な技術と知恵を記録した貴重な書です。

• - 名久井芳枝編著『若者たちと民具─モノは彼らに何を語ったか』

若者たちの視点から民具の意義を考察し、世代を超えた理解を促進しています。

• - 名久井芳枝著『実測図のすすめ ─モノから学術資料へ』

先述の書籍の実践的なガイドとして、民俗学における重要な役割を果たしています。

結論

一芦舎は、埼玉県さいたま市にて基層文化と生活文化の研究を通じて、地域の成果を積極的に発表し続けています。その活動は、地域の伝統や文化を学び、次世代に伝えるための重要な役割を果たしています。研究者の活動とその得られた成果は、学術界だけでなく一般の人々にも大きな影響を与えています。

関連情報

• - 日本の出版社一覧
• - 一芦舎ホームページ
• - 宮古市北上山地民俗資料館

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