七和村 (青森県)

七和村（ななわむら）は、かつて青森県に存在した村です。1889年（明治22年）の町村制施行により、羽野木沢村、俵本村、持籠沢村、原子村、高野村、前田野目村、下石川村の7つの村が合併し、新たに七和村として発足しました。

しかし、その歴史は長くは続きませんでした。1956年（昭和31年）9月30日、七和村は分割される形で姿を消します。大字下石川は南津軽郡浪岡町（現在の青森市浪岡）へ編入され、残りの地域は五所川原市へと編入されました。これにより、七和村は消滅し、その名は地図から姿を消しました。

村内には、合併当時、様々な公共施設が存在していました。郵便局は七和郵便局と高野郵便局の2つがあり、地域住民の通信を支えていました。教育機関としては、七和高等学校、七和中学校、羽野木沢小学校、高野小学校、前田野目小学校がありました。これらの学校は、地域の子どもたちの教育を担っていました。

経済活動においては、七和村農業協同組合（現在の、ごしょつがる農業協同組合七和支店）が重要な役割を果たしていました。また、青森銀行高野支店も存在し、地域の金融を支えていました。

七和村の村長は阿部賢吉でした。阿部村長のリーダーシップのもと、村政が運営されていました。

七和村に関する情報は、以下の文献に詳しい記述があります。

『市町村名変遷辞典』（東京堂出版、1990年）
『東奥年鑑』1953年版から1955年版（東奥日報社）

七和村のように、時代の流れの中で姿を消した市町村は数多く存在します。青森県内にも同様の例があり、それらは「青森県の廃止市町村一覧」としてまとめられています。これらの情報を辿ることで、地域の歴史や変遷をより深く理解することができます。

七和村は短命な自治体でしたが、その存在は地域の歴史に深く刻まれています。合併、編入という形でその姿を変えましたが、かつて七和村に住んでいた人々の生活や文化は、今もその地域に息づいていることでしょう。

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