七曲川

七曲川（ななまがりがわ）

静岡県静岡市葵区を流れる七曲川は、二級河川として地域の治水に貢献している河川です。この川は、葵区の池ケ谷付近から水が湧き出ており、一時的にスーパー前でその姿を現します。しかし、麻機街道の下では約300メートルの暗渠となり、北へ進んでいきます。川が再び顔を出すのは、唐瀬街道との交差点で、ここからは住宅街を抜けて流れ続きます。最終的に麻機遊水地第4工区の南端に達し、同工区の逆流防止樋門に到達します。

七曲川の流れはそれほど長くなく、巴川との合流点までの距離は約1.12キロメートルです。この間、川は静岡県が管理する二級河川としての役割を果たしつつ流れていきます。

治水機能と水害対策

七曲川の流域は葵区の池ケ谷、唐瀬、南、芝原、平柳を含んでおり、約2.7平方キロメートルの広範囲から水を集めます。特に大雨の時には、麻機遊水地第4工区において約1.6平方キロメートルの水を一時的に貯留します。この取り組みは、巴川流域での水害を軽減するために非常に重要な役割を果たしています。

また、樋門の近くには唐瀬ポンプが設置されており、巴川本流の水位が上がった際の逆流による被害を防ぐための設備として活用されています。これにより、地域住民の安全が守られ、川の流れがもたらす様々な恩恵が受けられる仕組みになっています。

まとめ

七曲川は、流れる地域にとって重要な水源であり同時に治水の機能も持つ河川です。地域の水害対策に重要な存在であるため、今後もその管理と保全が求められることでしょう。河川の流れは一見穏やかに見えますが、その背後には多くの工夫と努力があることを理解しておくことが大切です。地域の自然環境の保護と都市の発展が共存できるような取り組みが今後も進められることを願います。

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