三ツ矢雄二

三ツ矢 雄二について

三ツ矢雄二（みつや ゆうじ）は、1954年10月18日生まれの日本を代表する声優、俳優、音響監督、ミュージシャンである。愛知県豊橋市で生まれ、その後名古屋市に移り住んだ。彼のキャリアは多岐にわたり、演技、音楽、さらには声優業界での多くの活動から成り立っている。

経歴

名古屋市立自由ヶ丘小学校から愛知高等学校を経て、明治大学文学部文芸学科を卒業した。幼少期、両親が働いていたため、カギっ子として過ごし、塾や教室に通う日々を送っていた。小学4年生の頃には合唱部に参加し、10歳で素人ちびっ子のど自慢番組に出場し優勝。その後も中学校に入ると国際児童劇団に入団し、子役としてテレビデビューを果たした。

キャリアの築き方

三ツ矢は、名古屋地区だけでなく、関西圏でも活動を広げる。中学3年生のときには、NHK名古屋制作の番組にレギュラー出演し、全国的に顔が知られるようになった。高校卒業後、東京の専門学校に通うが、オーディションがなかなか通らない事態に直面。この時期、彼はジャズシンガーを目指してアメリカに渡る。たくさんの経験をした後、日本に帰国し、明治大学へ進学、演劇活動を続けた。

大学では、音楽活動に注力し、ジャズ研究会にも参加。その後、演出家の蜷川幸雄と出会い、彼のもとで本格的な舞台活動を開始することになる。蜷川との共演は、三ツ矢にとって今後の演技において大きな影響を与えた。

声優としての道

三ツ矢の声優デビューは『超電磁ロボ コン・バトラーV』での主役への起用であり、これが大きな転機となった。以降、数多くの作品で声を担当することになり、彼の声は多様な役柄に適応している。テノールを生かし、特にオネエ言葉を話す男性キャラクターを得意としており、幅広い年齢層や性格のキャラクターを演じることができる。

また音響監督としても活動を行い、1997年に『るろうに剣心』で音響監督を初めて担当して以来、さまざまなアニメ作品の演出にも携わるようになる。彼は時間をかけて声優の育成にも力を入れており、『ミツヤプロジェクト』を設立、次世代の声優たちを導いている。

プライベートとセクシャリティ

三ツ矢は自身のセクシャリティに関しては曖昧にしていたが、2017年にゲイであることをカミングアウト。これにより多くのLGBTQの意見を取り入れた講演活動を行うようになる。バラエティ番組への出演も多く、オネエキャラとしても知られているが、独自の特色を持っている。

最近の活動

近年では、『お願い!ランキング』などのテレビ番組に顔を出し、2013年には声優アワードで富山敬賞を受賞。趣味としては旅行や読書を楽しんでおり、座右の銘は「なるようになる」としている。彼の活躍の幅広さと多才な側面は、今なお多くの人々に影響を与え続けていることを示している。彼の人生とキャリアは、困難を乗り越え、目標を達成する力の象徴であると言える。

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