三上匠

三上 匠

三上 匠（みかみ たくみ）氏は、1990年5月15日に青森県で生まれた、日本の元プロラグビーユニオン選手です。現役時代の主なポジションはフォワードのロック（LO）で、その恵まれた体格と力強いプレーで知られていました。

キャリアの始まりと学生時代

三上選手がラグビーというスポーツに出会ったのは15歳の時でした。この頃から楕円球を追いかける日々が始まりました。地元の青森県立青森工業高等学校に進学すると、その才能を開花させ、メキメキと頭角を現しました。高校在学中には、将来を嘱望される逸材として高校日本代表に選出される栄誉に浴するなど、早くからその実力が認められていました。

高校卒業後の2009年には、全国的にもラグビー強豪校として知られる東海大学に進学しました。大学でもラグビー部で活動を続け、厳しい練習に励みながらスキルを磨きました。大学時代には、さらに上のレベルであるU20日本代表にも選出されるなど、世代を代表するロックとして、その存在感を示しました。

プロフェッショナルキャリア

2013年に東海大学を卒業すると、国内最高峰のリーグであるジャパンラグビートップリーグに所属する強豪、パナソニック ワイルドナイツに加入しました。プロ選手としての第一歩を踏み出した三上選手は、身長192cm、体重103kgというフォワードプレーヤーとして理想的なサイズを活かし、スクラムの第二列やラインアウトでのボール確保など、ロックの重要な役割を担いました。チーム内では「たくみ」や「みかみ」といったニックネームで呼ばれ、チームメイトとの良好な関係を築いていたようです。

パナソニック ワイルドナイツでの公式戦デビューは、入団から少し経った2014年12月13日のことでした。ジャパンラグビートップリーグ2nd第3節、相手は神戸製鋼コベルコスティーラーズという強豪との一戦で、三上選手はこの試合に先発出場を果たし、プロの舞台での記念すべき初キャップを獲得しました。その後も、ロックとしてチームのフォワードを支え、献身的にチームに貢献しました。強力なフォワード陣の一員として、ワイルドナイツの多くの勝利に貢献しました。

現役引退と新たな道

約8年間にわたるプロラグビー選手としてのキャリアを積み重ねた後、三上選手は2021年5月をもって現役を引退することを発表しました。ラグビー一筋の人生から新たなステージへ進む決断を下した背景には、すでにセカンドキャリアを見据えていたことがあります。引退するまでに、三上選手は二級建築士の資格を取得しており、引退後は実家が営む建築関連の家業を継ぎ、建築業界で活躍していく予定であることを明らかにしていました。アスリートとしての厳しい世界で培った精神力や規律を活かし、ラグビーボールから建築の世界へと活躍の場を移した三上匠氏。彼のこれからの歩みにも注目が集まります。

参照情報

本記事の作成にあたっては、以下の公開情報などを参考にしています。

青森県出身の人物一覧
青森県立青森工業高等学校
東海大学体育会ラグビーフットボール部
パナソニック ワイルドナイツ
* U20日本代表メンバープロフィール

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