三上卓哉

三上 卓哉

三上 卓哉（みかみ たくや）は、1980年2月13日に埼玉県で生まれた日本の元プロサッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活動しています。現役時代のポジションはディフェンダーでした。また、彼の実兄である三上 和良氏も元プロサッカー選手というサッカー一家に育ちました。

プロサッカー選手としてのキャリアを歩み始める前、三上氏は地元の仲本サッカー少年団でボールを追い始め、その後、三菱養和SS、埼玉県立武南高等学校を経て、駒澤大学に進学しサッカーを続けました。大学卒業後の2002年、Jリーグの浦和レッドダイヤモンズに加入し、プロの舞台に立ちました。

浦和での在籍中、残念ながらリーグ戦での出場機会を十分に得ることができませんでしたが、2004年のシーズン途中に京都パープルサンガへ期限付きでの移籍が実現しました。京都では出場機会を掴み、その後の活躍が認められ、2005年には完全移籍へと移行します。京都サンガF.C.（当時の名称含む）の一員として、チームのJ1リーグ昇格という目標達成に大きく貢献しました。

京都を離れた後、2008年にはJ2リーグ所属の愛媛FCに活躍の場を移します。愛媛ではチームの中心選手としてプレーし、加入2年目にあたる2009年にはキャプテンを任されるなど、チームを牽引するリーダーシップを発揮しました。愛媛FCで2011年シーズン終了をもってプロ選手としての現役生活に一度区切りをつけることを発表しました。

しかし、サッカーへの情熱は尽きることなく、故郷である埼玉県の社会人サッカーリーグ1部に所属するクマガヤサッカースポーツクラブで現役選手として復帰を果たします。単なる選手としてだけでなく、2013年には選手としてプレーしながらチームの指揮を執る選手兼任監督という立場でチームに貢献しました。翌2014年からは、選手としては登録せず、監督業に専念し、後進の指導に当たっています。

サッカー界でのキャリアと並行して、三上氏は社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。特に、地域の子どもたちの健やかな成長を願い、児童福祉の分野に力を入れています。2020年度には、さいたま市浦和区に「ルアナ保育園」を開園し、保育事業を開始しました。さらに、2024年度にはさいたま市北区にも新たな「ルアナ保育園」を開設。こちらは定員60名の認可保育園として、地域における保育ニーズに応え、子どもたちが安全で質の高い保育環境の中で成長できるよう尽力しています。サッカーを通じて培ったリーダーシップやチームワークの精神を、保育園運営という新たな分野でも発揮し、地域の未来を担う子どもたちの育成に貢献しています。

このように、三上卓哉氏は、選手、指導者としてサッカー界で活躍した経験に加え、現在は実業家、社会活動家として、地域社会、特に児童福祉の向上にも貢献しており、その多岐にわたる活動は注目されています。彼のこれまでの歩みは、スポーツの世界で培った経験が、引退後の人生においても多様な形で活かせることを示しています。

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