三上晃

三上 晃の研究と業績

三上晃（みかみ あきら、1921年5月20日 - 2004年8月1日）は、植物と人間の相互作用を探求した独特な研究者であり、元高等学校教員でもあります。彼は県立高校の教頭を経て広島県立廿日市養護学校の校長を務め、その後、私設の研究室「日本相対磁波研究所」を率いていました。三上は「人間と植物との意思疎通」というテーマに取り組み、様々な著作を通じて自らの研究成果を発表しました。

植物とのコミュニケーション

三上は「人間が植物に問いかけることで、その意思を読み取ることができる」とする機器、LBS-Leaf Bio Sensorを開発しました。この装置は、エネルギー変換器や超電流の増幅器、テスター、そして媒体センサーなどの要素を組み合わせたもので、著書『植物は警告する』や『植物の超能力』においてその詳細が述べられています。彼の研究は、科学の枠を超え、植物の能力がいかに人と関わることができるかを模索するものでした。

研究の背景と著作

三上の研究に対する情熱は、最初の著作『木の葉のテレパシー』に端を発します。この書籍では、彼が植物の「驚異能力」を認識する過程が詳細に描かれており、植物とのコミュニケーションの可能性についての新たな視点を提供しています。また、彼は当時としては信じがたい「太陽には水がある」という仮説も発表し、注目を浴びました。

1993年には、と学会から『植物は警告する』をもとに「第2回日本トンデモ本大賞」を受賞しました。この受賞は、彼の研究がもたらした新しい視点が広く評価されたことを示しています。受賞後、三上は誤解を招く形で賞を喜び、感謝の文をと学会に送付しましたが、後に賞の意味を理解したことで、自らの著書で反論を展開しました。これらの経緯は、彼の研究がどのように受け入れられ、また批判されることになったのかを物語っています。

著作一覧

三上晃は、さまざまな著作を残しており、その中には次のようなものがあります：

• - 『木の葉のテレパシー―実用』（たま出版、1982年）
• - 『植物は語る―サザンカの愛に導かれて』（たま出版、1989年）
• - 『植物の超能力―リーフ・バイオ・センサーの実験と応用』（たま出版、1990年）
• - 『新版 木の葉のテレパシー―植物の遠隔写真感応現象』（たま出版、1991年）
• - 『植物は警告する―バイオ・コンピュータの驚異』（たま出版、1992年）
• - 『知られざる植物の超能力!! たまの新書』（たま出版、1994年）
• - 『植物さんとの共同研究―物と心のどんづまりを求めて』（たま出版、1996年）
• - 『森羅万象山茶花悉皆演義―あらゆるものをサザンカがすべてものがたる』（ラテール出版局、1999年）

これらの著作を通じて、三上は植物との新たな関係性を探求し続けました。

影響と評価

三上の研究は、その挑発的な内容と新しい視点から、植物に対する理解を深めることに貢献しました。彼の作品は、多くの人々にとって植物とのコミュニケーションの可能性を考えるきっかけとなり、今なお影響を与えています。

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