三井港倶楽部

三井港倶楽部：明治の粋を今に伝える歴史的建造物

福岡県大牟田市西港町に位置する三井港倶楽部は、明治時代に建てられた洋風建築の傑作として知られています。かつては三井財閥の社交倶楽部として、また国内外の賓客をもてなす迎賓館として重要な役割を担ってきました。

歴史

1908年（明治41年）に三池港の開港に合わせて建設された三井港倶楽部は、清水組（現・清水建設）によって設計されました。その壮麗な建物は、当時の日本の近代化を象徴するものであり、多くの人々を魅了しました。

昭和天皇も行幸されたことがあり、庭園にはその記念樹が植えられています。1969年（昭和44年）には日本建築学会から文化財の対象建築として推薦を受けるなど、その建築的価値は高く評価されています。

しかし、2004年（平成16年）に三井鉱山の経営難により閉館。その後、2005年（平成17年）に株式会社・港倶楽部保存会が発足し、旧三井港倶楽部として営業を再開。2017年（平成29年）には三井松島産業へと譲渡され、改修工事を経て2018年（平成30年）に名称を新たに「三井港倶楽部」として再オープンしました。

建築と調度品

三井港倶楽部の特徴は、その豪華な内装と調度品にあります。建物専用に作られた家具やシャンデリアは、100年以上経った現在もほとんどが現役で使用されており、当時の職人たちの技術の高さと、三井財閥の財力を物語っています。

現在の利用

現在は、総合結婚式場やレストランとして利用されており、一般の人々もその優雅な空間を体験することができます。歴史を感じさせる建物の中で、特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

周辺情報

三井港倶楽部の周辺には、三池港や諏訪川などの観光スポットがあります。また、公共交通機関を利用する場合は、JR鹿児島本線の大牟田駅または荒尾駅から西鉄バスに乗り、「三川町一丁目」バス停で下車してください。自家用車の場合は、九州自動車道南関インターチェンジから約15kmです。

交通アクセス

公共交通機関
JR鹿児島本線 大牟田駅または荒尾駅より西鉄バス大牟田2番系統 三川町一丁目バス停下車
西鉄天神大牟田線 大牟田駅より西鉄バス大牟田2番系統 三川町一丁目バス停下車
自家用車
* 九州自動車道南関インターチェンジより約15㎞

三井港倶楽部は、日本の近代化遺産として、また地域の文化財として、これからも大切に保存されていくことでしょう。

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