三位一体修道会

三位一体修道会（英語: Order of the Most Holy Trinity for the Redemption of the Captives，ラテン語: Ordo Sanctissimae Trinitatis redemptionis captivorum、略称: O.SS.T.）は、12世紀末にマサの聖ヨハネ（John of Matha）によって設立された修道会です。修道会の起源は、パリの北東約80kmに位置するBrumetzにあるCerfroid修道院（Le couvent de Cerfroid）に遡ります。

1198年12月17日、ローマ教皇インノケンティウス3世（在位 1198年 - 1216年）は、回勅 Operante divine dispositionis clementia をもってこの修道会を正式に公認しました。この公認は、修道会がカトリック教会において正当な組織として認められたことを意味します。

設立目的と活動

三位一体修道会の主な目的は、北アフリカを拠点とするイスラム教徒の海賊などによって拉致され、奴隷とされたキリスト教徒を救出することでした。当時の地中海地域では、海賊行為が頻繁に行われており、多くのキリスト教徒が捕らえられ、奴隷として売買されていました。

修道会は、救出活動に加えて、現地でキリスト教徒が収容されていた施設（「浴場」と呼ばれていました）内に教会を建設し、精神的な支援を提供しました。また、医療所を設置し、病気や怪我の治療を行うなど、人道的な活動も積極的に展開しました。これらの活動は、奴隷として苦しむキリスト教徒たちにとって大きな心の支えとなりました。

紋章

三位一体修道会の紋章は、設立当初から青と赤の十字が用いられています。この紋章は、修道会の活動理念である「キリスト教徒の救済」を象徴するものと考えられています。

関連事項

* 騎士修道会

参考文献

詳細な情報や参考文献については、関連する書籍や学術論文をご参照ください。

三位一体修道会は、中世の時代から現代に至るまで、様々な困難に直面しながらも、その設立当初の精神を受け継ぎ、人道的な活動を続けています。

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