三原市民球場

三原市民球場

三原市民球場（みはらしみんきゅうじょう）は、広島県三原市にある三原運動公園内に設けられた本格的な野球場です。

歴史

1992年に開場したこの球場は、以来、広島県東部地域における主要な野球場の一つとして数えられています。プロ野球の広島東洋カープが主催するウエスタン・リーグ公式戦をはじめ、高校野球の広島県大会予選、さらにはソフトボールの大会など、幅広いレベルの試合やイベントに利用されてきました。

開場から時を経て、施設の質の向上のため、2014年3月には大規模な改修工事が実施されました。この改修では、外野のラバーフェンスが開場以来約20年ぶりに新しいものに取り替えられたほか、古くなったスコアボードも、従来の磁気反転式から最新のLED式電光掲示板へと一新され、視認性と機能性が大きく向上しました。特にLED式スコアボードは、選手表示部分が映像モニターとしても利用できるようになり、より多彩な表示が可能となっています。

この改修完了を記念するとともに、三原市にとって歴史上初めてのプロ野球公式戦開催として、2014年5月18日にはウエスタン・リーグの広島東洋カープ対中日ドラゴンズ戦が本球場で開催されました。これを契機に、2015年以降も毎年5月または6月に広島東洋カープの主催試合が組まれるようになり、地元における貴重なプロ野球観戦の機会として定着しています。年一度の開催という特別感もあり、これらのプロ野球公式戦のチケットは毎年非常に人気が高く、初開催となった2014年以降、4年連続で完売を記録するなど、高い注目を集めています。

命名権

2015年4月1日からは、地元の食品メーカーである「やまみ」が5年間の契約で命名権を取得しました。これにより、この球場は以降「やまみ三原市民球場」の愛称でも親しまれることとなりました。

施設概要

球場は、両翼が93メートル、中堅が120メートルという公認野球規則に準拠した規模を持っています。内野部分は土、外野は美しい天然芝が敷かれており、プレー環境が整えられています。

観客席は、メインスタンド、内野スタンド、外野スタンド（芝生席）の三種類があり、合計で5,890人の観客を収容可能です。

• - メインスタンド（個別座席）：1,980人
• - 内野スタンド（ベンチ席）：1,350人
• - 外野スタンド（芝生席）：2,560人

夜間試合にも対応できる4基の照明設備が完備されており、改修で新設されたLED式電光掲示板がスコア表示や情報提供を担います。

プロ野球開催実績

本球場で開催されたプロ野球ウエスタン・リーグ公式戦の主な試合結果（左側が主催球団、後攻）は以下の通りです。

• - 2014年5月18日：広島 5－5 中日（観衆：4,600人）
• - 2015年6月14日：広島 2－2 阪神（観衆：5,100人）
• - 2016年5月15日：広島 7x－6 ソフトバンク（観衆：5,270人）
• - 2017年5月21日：広島 16－8 オリックス（観衆：5,200人）
• - 2019年7月28日：広島 11－8 オリックス（観衆：5,150人）

交通アクセス

JR三原駅からは、路線バスを利用するのが便利です。三原駅より約20分乗車し、「運動公園前」バス停で下車すると、球場まで徒歩約5分でアクセスできます。

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