三反園訓

三反園 訓（みたぞの さとし）の経歴と政治行動について

三反園訓は1958年2月13日、鹿児島県の指宿市に生まれました。彼は鹿児島県立指宿高等学校を経て、早稲田大学教育学部を卒業後、1980年に全国朝日放送（現在のテレビ朝日）に入社しました。入社後は、政治部に配属され、日本社会党、首相官邸、自由民主党の担当記者として業務を行い、後にコメンテーターへと転身します。

政治記者としての活動の中で、金丸信や安倍晋太郎といった著名な政治家の番記者を務めたり、1990年代には『ニュースステーション』の政治担当キャスターも務めました。その後、政治の表舞台から離れることとなりますが、政治への関心が薄れることはありませんでした。

2015年の年末、三反園は鹿児島県知事選挙への出馬を表明。2016年7月10日の選挙では、現職知事を批判し、自身の脱原発政策を掲げて当選を果たします。彼は戦後初の私立大学卒業かつ民間企業出身の鹿児島県知事になりました。

知事就任後は、川内原発の停止を求める発言をするも、しだいに発言のトーンを変更し、最終的には原発の再稼働を容認する方針に転じました。これに対して、選挙期間中に彼を支援した反原発派からは強い批判を受け、当選後の行動が矛盾していると指摘されます。

三反園は、原発の安全性に関する県独自の第三者機関を設置し、原発を「ベースロード電源」と位置付けましたが、当初の政策合意に反する態度が各方面から問題視されました。2020年の知事選では、再立候補しますが、敗北。これにより彼の知事としての任期は1期のみとなりました。

数々の批判を受けながらも、三反園は政治活動を続け、2021年の衆議院議員選挙に立候補し、自民党前職を破って当選を果たします。その後は、自民党派閥にも参加し、政党内での地位を築いていきました。

三反園の政治経歴には、選挙中や知事職中に起こった様々な問題も含まれています。031年には、県議会の審議中のSNS投稿が県議会軽視として批判されるなど、意見の不一致や行動の不適切さが多く注目されました。さらに、県知事選の収支報告書における虚偽記載や、国会議員の集票依頼の問題も報じられ、その行動が疑問視されました。

例えば、ブラジルでの懇談会での粗暴な態度が報じられたことや、選挙活動中にコロナ禍を無視するような行動が問題視されました。彼は後にこれらの行動について謝罪する姿勢を見せましたが、信頼回復には時間がかかったようです。

総じて、三反園訓の政治活動には、テレビの政治記者としてのキャリアを生かした部分や、知事として期待されながらも批判の的となった部分があります。政治的な立場や言動が一貫しない中で、彼は現在も政治家として活動し続けています。

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