三国峠 (大分県)

三国峠（みくにとうげ）

大分県豊後大野市に位置する三国峠は、標高630mの地点にあります。この峠は、その美しい景観と歴史的な背景から、多くの人々を魅了してきました。日本の百名峠、大分百景、みえまち観光12名所にも選定されており、地域を代表する観光スポットの一つです。

歴史

三国峠の名の由来は、江戸時代に臼杵藩、岡藩、佐伯藩の三つの藩の境界に位置していたことにあります。この場所は、藩境としてだけでなく、歴史的な出来事の舞台ともなりました。西南戦争の際には激戦地となり、薩摩軍の陣地跡を示す標柱や兵士の墓碑が今も残されています。また、戦死者を祀る三国神社が建立され、歴史を今に伝えています。

自然

三国峠は、自然豊かな場所としても知られています。特に、北側の内山観音から峠にかけての道沿いには、約千本の桜が植えられており、春になると見事な桜のトンネルが現れます。この時期には多くの花見客が訪れ、賑わいを見せます。四季折々の自然を楽しむことができ、ドライブやハイキングにも最適です。

交通

1970年には、三国峠を越える峠道が国道326号に指定されました。しかし、その後、道路改良が進められ、1982年には三国峠の下を貫通する全長1,176mの三国トンネルと小木浦トンネルが開通しました。これにより、国道326号の本道はトンネル経由となり、旧道となった峠道は、静かな姿を取り戻しています。現在では、旧道はハイキングや自然散策を楽しむ人々に利用されています。

周辺情報

三国峠は、九州山地の一部であり、豊かな自然に囲まれています。周辺には、他にも多くの観光スポットや歴史的な場所が点在しており、これらの場所と合わせて訪れることで、より深く地域を楽しむことができます。

関連情報

国道326号
九州山地
日本の峠一覧
三国峠 (曖昧さ回避)

外部リンク

* 市指定史跡 : 三国峠 - 豊後大野市


三国峠は、歴史と自然が調和した魅力的な場所です。訪れる人々は、美しい景観とともに、過去の出来事に思いを馳せることができます。

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