三宅義夫

三宅義夫について

三宅義夫（みやけ よしお）は1916年12月14日に生まれ、1996年10月19日に亡くなった日本の経済学者であり、主にマルクス経済学の研究に従事しました。彼は立教大学の名誉教授であり、経済理論学会の代表幹事を務めるなど、教育界における多大な貢献を果たしました。

経歴と功績

三宅は1933年に朝鮮の龍山中学校を卒業し、1936年には静岡高等学校を経て、1940年に東京帝国大学を卒業しました。その後、第一銀行に入行し、1949年には立教大学経済学部の助教授に就任します。1956年には教授として経済学部を牽引し、1960年に経済学博士の学位を取得。1973年から1975年まで経済理論学会の代表幹事を務めるなど、彼の業界での地位は確固たるものでした。

立教大学では、彼と同僚たちが戦後の経済学部を形成し、特にマルクス経済学の講座を強化しました。これにより、立教大学はマルクス経済学の拠点となり、欧米の主流派経済学の導入には困難が伴いました。

研究と著作

三宅の研究は、主にマルクスの『資本論』の理解に基づくものであり、特に貨幣の本質や信用論に関する深い考察が評価されています。彼の貢献の一つには、マルクス資本論第3巻を基にした理論的探求が挙げられ、一部の研究者からは再び資本論への回帰が主張されています。

著書としては、『貨幣信用論研究』（1956年）、『金融論』（1966年、1981年に新版）、『金』（1968年）、『マルクス信用論体系』（1970年）、『国際通貨体制と円』（1971年）、そして『マルクス・エンゲルス／イギリス恐慌史論』（1974年の上下巻）などがあり、どれも彼の経済学的視点や考察が色濃く反映されています。

彼の経済学に対する影響は国内外に広まり、特にマルクス経済学の重要性についての議論を促進しました。晩年には大東文化大学で教授として教鞭を執りながら、立教大学名誉教授の称号を受け継ぎました。

最後に

三宅義夫の経済学に関する研究や教育への貢献は、現代の経済学界においても高く評価されています。彼の業績は、今後の経済学の発展においても耐えず参照されることでしょう。

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