三島藍伴

ラグビー界で異色のキャリアを歩む選手として、三島藍伴（みしま あいばん）は知られています。1994年7月16日に大阪府で生を受けた彼は、現在、トップウエストAに所属する島津製作所Breakersの一員としてグラウンドに立っています。主にウィング（WTB）やセンター（CTB）といったバックスのポジションを担い、身長173cm、体重86kgという体格で、力強いプレーを展開します。

キャリアの出発点

彼のラグビー人生は、高校時代に始まりました。地元の大阪府立摂津高等学校で楕円球と出会い、その魅力に取り憑かれます。高校卒業後、さらなる高みを目指し、関西の強豪である立命館大学へと進学。大学ラグビー部で4年間鍛錬を積み、選手としての基礎を固めました。

トップリーグでの挑戦

立命館大学を卒業した2017年、三島選手は当時の日本のトップリーグに参戦していたキヤノンイーグルス（現在の横浜キヤノンイーグルス）に加入します。プロフェッショナルな環境に身を置き、日々の練習に励みました。そして、加入翌年の2018年8月31日、ジャパンラグビートップリーグの開幕節となる東芝ブレイブルーパス戦において、彼は先発メンバーとして公式戦に初出場。トップリーグという最高峰の舞台で、堂々たるデビューを飾りました。この一戦は、彼のキャリアにおける重要な節目となりました。トップレベルでのプレー経験は、彼に多くの学びと成長をもたらしました。

異例のキャリアチェンジ、そして復帰

順調にトップリーグでのキャリアを重ねているかに見えましたが、2021年、三島選手は周囲を驚かせる決断を下します。この年をもって、一度現役選手としての活動に区切りをつけ、競技から離れることを選択したのです。しかし、彼のラグビーへの情熱が完全に消えることはありませんでした。わずか1年後の2022年、彼は再びラグビーシューズを履き、グラウンドに戻ってくることを決めます。復帰先として選んだのは、トップウエストAに所属する島津製作所Breakersでした。一度引退という道を選んだ選手が、再び競技の第一線に戻ってくることは珍しいケースであり、彼のラグビーに対する強い思いを示すエピソードと言えるでしょう。

現在の活動とこれから

島津製作所Breakersに加入して以降、三島選手は再びウィングやセンターとしてチームに貢献しています。トップウエストAというリーグで、持ち前のスピードと突破力を活かしたプレーを見せています。彼のキャリアは、決して平坦なものではありませんでしたが、その経験が選手としての深みを増しているはずです。

ラグビー以外の活動

ラグビー選手としての一面だけでなく、三島選手は意外な分野での活動経験も持っています。例えば、音楽ユニットCarnavacationの楽曲「だれも知らない」のミュージックビデオに出演しており、その多才ぶりを垣間見せています。

まとめ

大阪府出身の三島藍伴選手は、高校からラグビーを始め、立命館大学を経てトップリーグでのプレー経験を持つ実力派です。一度引退しながらも再び現役復帰を果たすというユニークな経歴は、彼のラグビーへの情熱と、プレーを続けることへの強い意志を物語っています。島津製作所Breakersの一員として、トップウエストAの舞台で再び輝きを放つ彼の今後の活躍から目が離せません。

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