三木大雲

三木大雲：怪談和尚として知られる異色の僧侶

三木大雲（みき だいうん）は、1972年京都市生まれの日蓮宗の僧侶であり、YouTuber、作家としても多彩な才能を発揮しています。立正大学仏教学部を卒業後、光照山蓮久寺の第38代住職を務める傍ら、「怪談和尚」の愛称で親しまれ、独特な視点から仏教を語り、多くの人々を魅了しています。

波乱万丈な人生と僧侶への道

教法院住職を父に持つ三木大雲は、幼少の頃から不思議な体験を重ねました。大学卒業後、実家を継いだ兄とは別の道を歩み、各地を放浪。一時は僧侶の道を諦めかけましたが、インドでの体験を通して再び僧侶を目指すことを決意。2005年、京都市下京区の光照山蓮久寺の住職に就任しました。

怪談グランプリでの活躍とメディア進出

2010年に関西テレビの『怪談グランプリ2010』で準優勝したことをきっかけに、怪談師としての才能を開花。その後も『怪談グランプリ』で優勝、準優勝を重ね、その名を広めました。著書も多数あり、『怪談和尚の京都怪奇譚』シリーズは人気を博しています。近年では、YouTubeチャンネル「三木大雲チャンネル」を開設し、仏教や怪談に関する情報を発信しています。

多彩な活動と驚愕のエピソード

三木大雲は、怪談をベースに法華経を絡めた説法を行うなど、独自のスタイルを確立しています。寺の法務の傍ら、仏教の講演や執筆活動、テレビ出演など、積極的にメディアに出演。また、言葉の在り方を考える「言の葉研究所」の所長や、京都発プロジェクト「龍華光」の特別顧問も務めています。

数々の不思議な体験を持つことでも知られ、幼少期には金縛りに遭い、巨大な猫を目撃したというエピソードや、死や病気の匂いが分かるといった特殊な能力についても語っています。また、宝くじで1億5000万円が当選したという驚きの体験も持っています。

主な著書

『サルヂエ』(2010)
『怪談和尚の京都怪奇譚』(2011)
『三木大雲の仏教とお経とエトセトラ』(2012)
『続・怪談和尚の京都怪奇譚』(2019)
『続々・怪談和尚の京都怪奇譚』(2020)
『怪談和尚の京都怪奇譚 幽冥の門篇』(2021)
『怪談和尚の京都怪奇譚　宿縁の道篇』(2022)
『人生を豊かにする日めくり　〜三木住職が大切にしている31の戒め〜』(2023)
『お経から読み解く未来予言 仏教コード』(2024)

漫画原作

『怪談和尚』
『怪談和尚 妖異の声』

受賞歴

稲川淳二の怪談グランプリ 優勝 (2014)
OKOWAチャンピオンシップ 優勝 (2018)
京都日蓮宗布教師会 法話コンクール 最優秀賞
* シンジラレナイハナシ「MVT（Most Variable 都市伝説）」獲得（2023）

三木大雲は、そのユニークな活動を通して、仏教の教えを分かりやすく伝え、多くの人々に心の安らぎと希望を与えています。怪談という切り口から仏教に触れることで、これまで仏教に馴染みのなかった人々にも関心を持ってもらうきっかけを作っています。今後の活躍にも目が離せません。

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