三木章雄

三木 章雄（みき あきお）

三木章雄は東京都出身の宝塚歌劇団に所属する演出家です。演出家として数多くの名作を生み出し、宝塚の舞台を彩ってきました。彼の経歴や舞台作品、演出スタイルについて詳しく見ていきましょう。

略歴

三木は大学では商学部を学び、1971年に宝塚歌劇団に入団しました。1980年、月組のバウホール公演『ワンモア・ドリーム』で演出家としての第一歩を踏み出し、続いて星組公演『ファンシー・ゲーム』で大劇場公演にもデビューしました。1994年にはロンドンでショー『ミリオン・ドリームズ』の作・演出を手掛け、その後も数々の作品を通じて独自の演出センスを発揮しました。

1998年には宝塚歌劇団初の香港公演『This is TAKARAZUKA!』を成功に導き、2008年にはオフブロードウェイミュージカル『SHOWTUNE』の日本初演を行い、宝塚歌劇団OGを中心にキャスティングしました。2013年に65歳定年を迎えた後は、宝塚歌劇の殿堂入りを果たしました。

演出スタイル

三木の演出スタイルは娯楽性を重視し、時代や生徒に合わせた創造力に満ちています。特にレビュー作品や海外ミュージカルに対する潤色・演出が多く、彼の作品はいつも観客を楽しませる工夫が施されています。また、特別イベントやディナーショーの演出活動も多岐にわたり、近年では宝塚歌劇団OGへの外部演出も増えています。

トップスターの退団公演

三木は宝塚のトップスターの退団公演を担当することが多く、安寿ミラや天海祐希、高嶺ふぶきなど、名だたるスターたちの最後の舞台を手掛けました。これにより、彼の演出は常に高いクオリティで仕上げられ、観客に深い感動を与えています。

主な舞台作品

三木がこれまでに手掛けた大劇場公演の中には、1980年の『ファンシー・ゲーム』を皮切りに、『ハート・ジャック』、『ヒーローズ』、『ミリオン・ドリームズ』などがあります。また、彼は『ME AND MY GIRL』の潤色・演出も担当し、その後の再演でもそのスタイルを引き継いでいます。

特に注目すべきは、彼が演出した『夜明けの序曲』などは、演出のみで新たな風を吹かせました。彼の作品は、観客を引き込むストーリー展開と色彩豊かな演出が特徴です。

おわりに

三木章雄は、宝塚歌劇団における演出家の中でも特に多彩な活動を展開してきた実力派の演出家です。彼の独自の視点や演出スタイルは、多くの観客に感動と楽しさを提供しています。これからも三木の作品に注目し、劇場での新たな魅力を体感していきたいものです。

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