三淵啓自

三淵啓自

三淵啓自（みつぶち けいじ）氏は、1961年東京都生まれの日本の教育者、実業家です。デジタルハリウッド大学大学院教授であり、株式会社VIPプロダクションの代表取締役を務めています。

経歴

三淵氏は、陸上自衛隊生徒（陸上自衛隊少年工科学校）を卒業後、防衛大学校に進学しましたが、1983年に中退し渡米しました。1988年にはサンフランシスコ大学コンピュータサイエンス学科を卒業。その後、スタンフォード大学大学院で修士号を取得しました。大学院修了後は、米オムロンのサンタクララ研究所にて、人工知能、画像認識、学習機能に関する研究に従事しました。

1994年に米オムロンを退社後、1995年にはシリコンバレーでトライユニティー社および3WConcepts社を設立し、起業家としてのキャリアをスタートさせました。1997年には、日本WEBコンセプツ社を設立し、日本での事業展開も開始しました。2003年には、サンフランシスコに3U.COM Inc.社を設立するなど、グローバルな視点でビジネスを展開しています。

2004年、デジタルハリウッド大学院大学の専任教授に就任し、教育者としての活動を始めました。2005年には同大学院メディアサイエンス研究所NCG研究室長、2006年にはセカンドライフ研究室長に就任するなど、デジタル技術と教育分野における貢献を続けています。2008年にはメタバース協会常任理事に就任し、メタバース研究の第一人者としての地位を確立しました。2012年には先端IT活用推進コンソーシアムのビジネスAR研究部会顧問に就任し、先端技術の社会実装にも貢献しています。

2014年には、株式会社バーチャルIPプロダクションを設立し、代表取締役に就任。2016年には、2501株式会社（現MasterVations）のコモンテクニカルアキテクートに就任、2018年には同CEO私的相談役、2019年にはToposWareのアドバイザーに就任するなど、多くの企業の成長に貢献しています。

著書・監修

三淵氏は、メタバースやセカンドライフに関する著作を多数発表しており、この分野の知識普及に大きく貢献しています。

主な著書には、

『セカンドライフの歩き方 バーチャルワールド ガイドブック』（アスキー、2007年3月）
『超実践! セカンドライフ』（角川、2007年9月）
『セカンドライフ ビジネスの成功の法則』（DHC、2007年11月）

などがあります。

監修書籍としては、

『セカンドライフ公式ガイドブック』（インプレスR&D）
『セカンドライフ非公式まるわかりガイドブック』（徳間書店）
『500円でわかるセカンドライフ』（学研）
『セカンドライフの歩き方 バーチャルワールド・ガイドDVD』（BMG JAPAN Inc.）
『仮想社会にようこそ! セカンドライフ探検ガイド』（実業之日本社）

などを手がけています。また、共著書も多数あり、

『デジタルの仕事がしたい』（杉山知之他、岩波ジュニア新書、2005年8月）
『智場 #108 ゲーム・デヴォリューション』（遠藤 雅伸他、国際大学GCC、2006年12月）
『バーチャルリアリティー学』（日本バーチャルリアリティ学会、工業調査会、2010年01月）
『スマホ・SNSでEC激変　マーケティング最前線』（日経MJ（編）、日経e新書、日本経済新聞社、2013年05月）
『ele-king臨時増刊号 仮想空間への招待──メタヴァース入門 』（(ele-king books) ムック、2021/10/29）

などがあります。さらに、監修DVDとして『セカンドライフの歩き方 バーチャルワールド・ガイドDVD』（ソニーBMG）も制作しています。

新聞連載・映像監督

2009年10月から2014年10月にかけて、日経MJにて「ECの波頭」を月1回連載していました。また、映像監督としても活動しており、『ソニックキャノン』などの作品を手がけています。

脚注・関連項目

三淵氏は、将校志望を断念した日本の人物の一覧にも含まれています。

参照

ReseachMap
LinkedIn
Facebook
gree
pintarest
日経MJ　ECの波頭
先端IT活用推進コンソーシアム - 顧問
インターネット白書2009
デジタルハリウッド プレスリリース 2020.5.7
* インターネット白書2023,P35-P39

もう一度検索