三田裕介

三田裕介の軌跡：陸上競技からランニングアカデミーへ

三田裕介は、1989年10月24日生まれの元陸上競技選手で、現在は合同会社LAの代表として「LA DORĒ 港区 social running academy.」を運営しています。彼の競技人生は、中学時代に陸上競技を始めたことから始まりました。当初は野球部との掛け持ちでしたが、その才能はすぐに開花し、中学3年時には全国中学校体育大会で5位入賞、ジュニアオリンピック3000mで2位、都道府県対抗男子駅伝では区間賞を獲得するなど、世代トップクラスの選手へと成長しました。

高校は、駅伝の強豪である豊川工業高校に進学。1年生にして全国高校駅伝3区で区間賞を獲得するという偉業を成し遂げました。これは戦後初となる快挙でした。3年時には、エースが集う1区で日本人トップの成績を収めました。トラック種目でも、1年生時に国民体育大会少年B3000mで優勝し、高校1年生日本歴代最高記録を樹立（高校歴代5位）。5000mでも14分13秒（高1歴代3位）を記録しました。2年時には貧血に苦しみましたが、3年時には佐賀インターハイで5000m4位（日本人2位）となるなど復活を果たしました。

大学は、高校3年時にインターハイで日本人トップとなった八木勇樹選手を誘い、早稲田大学スポーツ科学部へ進学しました。また、同大会で日本人3位だった中山卓也選手も入学し、インターハイの5000m日本人トップ3が同じ大学に進学したことは、大きな話題となりました。2008年には世界ジュニア選手権10000m日本代表に選出されています。2009年の箱根駅伝では、1年生ながら4区で区間新記録を樹立し、区間賞を獲得しました。その後、不調の時期も経験しましたが、3年時の箱根駅伝では7区で区間トップを奪い、早稲田大学の18年ぶりとなる総合優勝に大きく貢献しました。この年、早稲田大学は出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝の三冠を達成しています。

大学卒業後はJR東日本に入社し、実業団選手として陸上競技を続けましたが、思うような結果が出ず、2015年1月に13年間の現役生活に終止符を打ちました。引退後、NTN陸上競技部に選手として再スタートを切りましたが、2016年に再び引退。2017年までNTNに勤務し、退社しました。

2017年5月10日には、大学時代のチームメイトである八木勇樹と共に、RUNNING SCIENCE LABを設立し、代表に就任しました。この施設は、高地トレーニングの再現や走力測定ができるものでした。2021年3月末に退任し、同年4月からは株式会社メイクス陸上競技部の監督に就任しましたが、2023年10月に退職。現在は独立し、東京港区内で自身のランニングアカデミー「LA DORĒ 港区 social running academy.」を運営しています。

三田裕介の主な記録

5000m：13分47秒16
10000m：28分15秒02
ハーフマラソン：1時間03分47秒

関連事項

メイクス陸上競技部

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