三菱・エクリプスクロス

エクリプスクロス（ECLIPSE CROSS）

エクリプスクロスは三菱自動車工業が展開する新しいクロスオーバーSUVで、2017年から製造・販売が開始されました。このモデルは、コンパクトSUV「RVR」とミッドサイズSUV「アウトランダー」の間に位置付けられ、特にそのスポーティなデザインと先進的な技術が注目されています。エクリプスクロスは、三菱自動車のグローバル戦略車として位置付けられ、2017年10月に欧州での出荷を開始し、続いて豪州や北米など、約80カ国に展開が計画されています。

デザインとスタイリング

エクリプスクロスのデザインテーマは「VIBRANT & DEFIANT（躍動、そして挑戦）」であり、アスリートがスタートを切る瞬間をイメージしています。フロントには三菱の「ダイナミックシールド」デザインが採用され、シャープなLEDヘッドライトとLEDデイライトが特徴的です。また、ウェッジシェイプのボディラインや前傾姿勢のリヤウインドウなど、クーペスタイルを強調するデザインが施されています。この流麗なフォルムは、三菱のクーペ「エクリプス」から名付けられたことに由来しています。

インテリアには高品質な素材が用いられ、ブラックとシルバーのモノトーンテーマが採用されています。運転席にはスマートフォン連携ディスプレイオーディオとヘッドアップディスプレイが装備され、先進的な雰囲気を演出しています。2020年にはマイナーチェンジが行われ、全長が140mm延長され、デザインも一新されました。

メカニズム

エンジン構成には2種類があり、主力となるのは1.5Lターボエンジンで、優れた燃費性と出力を実現しています。また、新たに追加されたクリーンディーゼルモデルやPHEVモデルも選択可能で、後者は高出力モーターと大容量バッテリーを搭載し、3つの走行モードで運転が可能です。

エクリプスクロスのトランスミッションは、エンジンタイプによって異なり、ガソリン車にはCVTが、ディーゼル車にはA/Tが搭載されています。また、RVRやアウトランダーと共通のプラットフォームを用い、高い剛性を持つ車体と専用サスペンションが操縦安定性の向上に寄与しています。

安全性

安全面でもエクリプスクロスは充実しており、全車両に標準装備される「e-Assist」に基づく衝突軽減ブレーキや車線逸脱警報システムがあります。また、オプションでレーダークルーズコントロールや後側方車両検知警報なども提供され、ドライバーの安全をサポートします。

販売と年表

エクリプスクロスは2017年2月にジュネーブ国際モーターショーで初めて披露され、その後、各地域向けに出荷が順次開始されました。さらに、特別仕様車「BLACK Edition」や新エンジン追加など、進化を続けています。2025年には新型エクリプスクロスが電動化されて欧州での販売が開始される予定です。新型モデルは、「スマート アーマー」というデザインコンセプトを持ち、洗練されたEVデザインが特徴とされています。

まとめ

エクリプスクロスは、単なるSUVにとどまらず、独自のスタイルと先進技術で他車と差別化されているモデルです。三菱自動車の情熱を感じさせるこの車は、日常生活の中でアクティブなライフスタイルを支えるパートナーと言えるでしょう。

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