三角ゲーム・ピタゴラス

『三角ゲーム・ピタゴラス』に関する詳細

『三角ゲーム・ピタゴラス』は、1982年4月から1983年2月にかけて、主にテレビ朝日系列で放送されていたクイズ番組です。この番組は朝日放送（ABCテレビ）が制作し、毎週日曜の夜7時から30分間放送されました。司会は大和田伸也と甲斐智枝美が務め、視聴者も参加できるクイズ形式が人気を博しました。

番組のスタート時、大和田は「頭脳のピントをピタッ、ピタッ、ピタゴラス」というフレーズでオープニングを切り出し、視聴者の期待感を高めました。視聴者には馴染みのある「ピタゴラス」という名称は、三角形に関連する「ピタゴラスの定理」に由来しています。番組のオープニングでは、アニメーションと共に「タケダの歌」が流れることも印象的でした。

基本のルール

番組のルールは早押しクイズで、各チームは赤、青、緑の3色に分かれ、2人1組で参加します。解答者は挙手によって回答を行い、解答席上部に設置されたセンサーによって判定されます。また、スタジオには36個の正三角形でできた巨大パネルが備え付けられ、問題に正解するごとに、チームはパネル上のポイントを選ぶことができます。

最初の3問では、特定のスターティングポイントから選ぶルールがあり、選んだポイントは解答者のチームカラーで点灯します。正しい解答をした場合、その点と既に自チームのカラーが点灯している点を結ぶことで正三角形が形成され、その面積に応じた得点が加算されます。しかし、不正解の場合は10点減点となり、次のラウンドでは1回休みとなるルールも設けられていました。

逆転クイズと得点システム

パネル上の残りポイントが5つになると、逆転クイズへと移行し、ここで正解するとまず通常の得点が加算され、さらに他チームのポイントを1つ奪うことができるチャンスが与えられます。最終的に最も多くの得点を獲得したチームには、トップ賞が贈られました。各チームは得点につき1000円の賞金がありましたが、10万円を超える分は寄付される取り決めがされていました。

特色ある特典とチャレンジ

番組中期には、150点以上で終了したチームに賞品が贈られる新たなルールも追加され、「回転ジグソークイズ」に挑戦する機会もありました。このクイズでは、著名人の写真が貼り付けられたピースが回転し、その正体を当てるというもので、成功すると天井から華やかな紙吹雪が降り注ぎ、アメリカ西海岸旅行がプレゼントされるという豪華な特典もありました。

また、番組後期にはアナグラムや芸能人に関する近似値クイズといった多様な問題形式が登場し、視聴者の興味を引き続けました。『三角ゲーム・ピタゴラス』は、楽しいクイズと優れたエンターテインメントを融合させた、記憶に残る番組として多くのファンに愛されました。

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