三角点通

三角点通（さんかくてんどおり）

三角点通は、札幌市東区の本町から東苗穂地区を南北に結ぶ、重要な都市計画道路です。正式な道路認定名は「苗穂三角街道線」であり、地域住民からは「三角街道」、「札苗通り」、「札苗線通」といった愛称で親しまれています。

概要

起点: 札幌市東区本町1条9丁目（北13条北郷通交点）
終点: 札幌市東区東苗穂15条2丁目
延長: 約4.8キロメートル

歴史

三角点通のルーツは、昭和初期にモエレ沼南部近くに設置された三角点にあります。この三角点と札幌都心を繋ぐ道として「三角街道」という名前が付けられました。一説には、この道の出現によって三角形の地域が形成されたため、そう呼ばれるようになったとも言われています。

開通当初、この地域は地盤が軟弱であったため、道路状況は決して良好とは言えませんでした。しかし、度重なる改良工事によって、徐々にその状況は改善されていきました。

かつては札幌市営バス雁来線（現在の北海道中央バス札苗線）が、札幌都心の大通から札苗小学校前（後に札苗新町、現在の東苗穂8条3丁目）まで運行しており、東苗穂地区と都心を結ぶほぼ唯一の交通手段として重要な役割を果たしていました。しかし、当時は道幅が2車線と狭く、1980年頃までは吹雪による交通障害も頻発し、市営バスが札苗新町や豊畑で折り返し運転を余儀なくされることも珍しくありませんでした。

現在では、公式名称の他に、「札苗通り」や「札苗線通り」といった通称も広く使われています。また、三角点通沿いの札苗商店街では、1991年に「モエレ公園通り」という愛称を独自に命名し、その名称を記したプレートが電柱などに設置されています。

地理

三角点通は、その名の通り、起点から終点までほぼ一直線に北北東へ伸びる道路であり、目立った起伏はありません。終点の手前では、雁来新川を橋で渡ります。

主な接続道路

三角点通は、以下の主要道路と交差しています。

北13条北郷通
北海道道89号札幌環状線（環状通）
宮の森北24条通
国道274号（札幌新道）
北海道道1137号丘珠空港東線（丘珠空港通）
東苗穂11条通
東苗穂13条通
さとらんど通

関連項目

札幌市内の通り

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