三遊亭朝橘

三遊亭朝橘（さんゆうてい ちょうきつ）は、1978年10月8日生まれ、静岡県沼津市出身の落語家です。円楽一門会に所属し、本名は渡辺勝也（わたなべ かつや）と言います。

来歴

沼津市立第五小学校、沼津市立第五中学校、加藤学園暁秀高等学校を経て、筑波大学第一学群自然学類を卒業。大学では人文地理学を専攻していました。父親は地方公務員です。

2005年、六代目三遊亭圓橘（さんゆうてい えんきつ）に入門し、前座として修行を始め、橘也（きつや）を名乗ります。2008年9月には二ツ目に昇進し、永谷商事が両国で運営する多目的ホール「お江戸両国亭」での定席「両国寄席」を中心に腕を磨きました。

2015年、前橋若手落語家選手権で優勝。2016年には、さがみはら若手落語家選手権で準優勝を果たし、その実力を高く評価されました。

2017年4月、真打に昇進し、現在の「朝橘」に改名しました。

主な演目

古典落語はもちろんのこと、二ツ目時代から積極的に新作落語にも取り組んでいます。

主な新作落語の演目には、以下のようなものがあります。

『またいつもの』
『墓穴』
『枕詞』
『お気の毒』
『むずがゆい』
『それって恋よね』

また、滑稽噺だけでなく、人情噺や、『死ぬなら今』、『本膳』、『茄子娘』など、現在では演じ手が少ない珍しい噺も得意としています。

人物

山下達郎の熱烈なファンであり、雑誌の取材などでも度々そのことに触れています。また、地元沼津での活動も積極的に行っており、寄席の開催やテレビ出演など、地域に根ざした活動を展開しています。第25期燦々ぬまづ大使も務めています。

夫人はクラリネット奏者であり、ちんどんバンド☆ざくろの斉藤彰子（さいとう あきこ）さんです。

芸歴

2005年1月：六代目三遊亭圓橘に入門、前座名「橘也」。
2008年9月：二ツ目昇進。
2017年4月：真打昇進、「朝橘」に改名。

出演

テレビ

エネばな（SBSテレビ・CBCテレビ）(2015年9月～2020年）

ラジオ

もにゃと朝橘（k-mix）(2020年10月4日～）

新聞・雑誌掲載

沼津朝日新聞　平成20年10月4日号　沼津出身の噺家
朝日新聞 むさしの版　2009年11月11日号
AERA No.40 2012年10月1日号「山下達郎が支えだった私たちの物語」

一門

円楽一門会
三遊亭圓橘（師匠）
三遊亭小圓朝（兄弟子）
三遊亭萬橘（兄弟子）

三遊亭朝橘は、古典と新作の両方に取り組む意欲的な落語家であり、その活動は多岐にわたります。今後の活躍がますます期待される落語家の一人です。

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