三部敏宏

三部敏宏 (みべ としひろ)

1961年7月1日、大阪府豊中市に生まれた三部敏宏氏は、日本の技術者であり、実業家です。現在は、本田技研工業株式会社の代表取締役社長兼CEOという要職を担い、日本自動車工業会の副会長としても業界の発展に貢献しています。

生い立ちと学歴

大阪府豊中市で生まれましたが、ご両親の転勤に伴い、中学校時代からは広島市で過ごしました。広島市立基町高等学校を卒業後、1980年に広島大学工学部第一類（機械系）に入学。大学院では工学研究科に進み、内燃機関学研究室で移動現象工学を専攻しました。この大学院での研究が、後の自動車エンジン開発における専門知識の基礎となりました。

本田技研工業でのキャリア

1987年に本田技研工業株式会社に入社して以来、自動車エンジンを中心とした幅広い研究開発に携わってきました。入社18年目頃からは、エンジン関連部門のマネジメントにシフトし、管理職としての経験を積みました。2019年4月には、本田技術研究所の社長に就任。その後、本田技研工業株式会社の専務取締役を経て、2021年4月からは代表取締役社長として、本田技研工業を牽引しています。2022年には、日本自動車工業会の副会長にも就任し、自動車業界全体の発展にも尽力しています。

人物像

大学時代には、日産サニーやホンダCR-Xを愛車としていました。小学生時代には札幌で生活し、スキーやスケートを得意としていました。また、同時期には、後に日本航空の社長となる赤坂祐二氏と少年野球チームで一緒にプレーし、親交を深めました。中学1年生で転居のため離れ離れになりましたが、三部氏が本田技研工業の社長に就任した後、再会を果たしています。このエピソードからも、三部氏が多方面にわたり、交流を大切にする人物であることが伺えます。

年譜

1980年3月 - 広島市立基町高校卒業
1985年3月 - 広島大学工学部第一類卒業
1987年3月 - 広島大学大学院工学研究科修了
1987年4月 - 本田技研工業入社
2012年4月 - 本田技術研究所常務執行役員
2014年4月 - 本田技研工業執行役員
2014年4月 - 同四輪事業本部パワートレイン事業統括
2014年4月 - 同四輪事業本部生産統括部パワートレイン生産企画統括部長
2015年4月 - 同四輪事業本部パワートレイン・駆動系事業統括
2015年4月 - 同四輪事業本部生産統括部駆動系統括部長
2016年4月 - 本田技術研究所取締役専務執行役員
2018年4月 - 本田技研工業常務執行役員
2018年4月 - 本田技術研究所取締役副社長
2019年4月 - 同代表取締役社長
2019年4月 - 本田技研工業知的財産・標準化担当
2020年4月 - 同専務執行役員
2020年4月 - 同ものづくり担当(研究開発、生産、購買、品質、パーツ、サービス、知的財産、標準化、IT)
2020年4月 - 同リスクマネジメントオフィサー
2020年6月 - 同専務取締役
2020年6月 - ものづくり担当取締役(研究開発、生産、購買、品質、パーツ、サービス、知的財産、標準化、IT)
* 2021年4月 - 同[代表取締役]][[社長]

テレビ出演

2023年1月5日には、テレビ東京の「日経スペシャル カンブリア宮殿」に出演し、本田技研工業の社長として、会社の未来への挑戦について語りました。

三部敏宏氏は、技術者としての深い知識と経験を活かし、グローバル企業である本田技研工業を率いる経営者として、今後の活躍が期待されています。

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