三重北医療センターいなべ総合病院

三重北医療センターいなべ総合病院



概要


三重北医療センターいなべ総合病院は、三重県いなべ市に所在する医療機関です。この病院は、三重県厚生農業協同組合連合会（JA三重厚生連）が運営しており、県内で7つの病院を有するJAグループの一員です。いなべ市においては唯一の総合病院として、地域住民に広範な医療サービスを提供しています。

医師確保の取り組み


2018年、いなべ市はふるさと納税を活用した内科医の確保を目指しました。このプロジェクトでは、3000万円を募り、三重県周辺の大学医学部に寄付講座を設け、内科医を病院に派遣してもらう計画が進められました。これは、ふるさと納税を用いた民間医療機関の医師確保としては初の試みとなります。

2019年には、いなべ市と名古屋市立大学病院、三重北医療センターの三者が連携協定を結び、寄附講座「地域医療連携推進学」が開設されました。名古屋市立大学の漢方医学センター長がこの寄附講座の教授を務め、漢方外来を開設したことで、患者は西洋医学と東洋医学の両方による専門的な治療を受ることが可能となりました。

技術的な進展


同じく2019年には、最新の内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチXｉ」が導入され、10月から「ロボット・低侵襲手術センター」が設立されました。これは三重県桑員地区における初のロボット手術センターであり、2020年1月からは、泌尿器科においてロボット手術が開始されました。消化器外科分野でも同様の手術が検討されています。

2020年8月には、泌尿器科で前立腺ロボット手術の施設基準をクリアし、認定病院に指定されました。また、女性泌尿器科も新たに設立され、婦人科との共同診療が行われています。

専門センターの設立


2021年1月、名古屋市立大学から脊椎外科専門医が派遣され、三重北脊椎センターが開設されました。このセンターは、椎間板酵素注入療法の認定施設の一つとして、特化した治療を提供しています。また、2021年の新型コロナウイルスのパンデミック時には、いなべ市内における集団接種会場としても機能し、1日あたり約500名の接種が行われました。

沿革



診療科目


三重北医療センターはいくつかの特定の医療サービスを提供し、県内の災害拠点病院やがん診療の推進病院として認証されています。地域住民の健康を守るため、質の高い医療を継続的に提供できるよう努めています。

交通アクセス


交通は、三岐鉄道北勢線の阿下喜駅から徒歩で約5分、または三重交通バスやいなべ市福祉バス「いなべ総合病院前」バス停からアクセス可能です。これにより、多くの患者が便利に通院できる環境が整っています。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。