三野草太

三野 草太（みの そうた）は、1994年10月20日生まれ、滋賀県大津市出身のプロサッカー選手である。現在、彼はルーマニアのトップカテゴリーであるリーガ1に属するシェプシOSKスフントゥ・ゲオルゲでプレーしている。

キャリアは4歳でサッカーを始めたことから始まる。少年時代から中学卒業までの約9年間を、地元のサッカークラブであるAZUL滋賀FCで過ごし、基礎を築いた。高校進学時には、サッカーでのさらなる飛躍を目指し、全国大会出場経験もある岡山県作陽高等学校へと進学。全国レベルでの経験を積んだ。

高校卒業後、三野は藍野大学に進学し、医療資格の取得を目指す一方で、滋賀県の実業団サッカークラブ、レイジェンド滋賀FCに入団。学生として学びながら、社会人選手として関西サッカーリーグでプレーを続けた。ここで着実に実績を積み重ね、2015年にはリーグの最優秀新人賞を受賞するなど、国内でもその才能が高く評価された。

国内での活躍を経て、三野は21歳を迎えた2016年、海外でのプロキャリアに挑戦する決断を下す。最初の挑戦の地として選んだのは地中海の島国マルタ。マルタ・プレミアリーグに所属するフィグラ・ユナイテッドFCとプロ契約を締結し、ヨーロッパでの第一歩を踏み出した。翌2017年には、同じくマルタ・プレミアリーグのGharghur FCへ移籍。ここでは主に守備的ミッドフィールダーとして試合に出場し、異国の地でのプレー経験を積んだ。

2018年、三野はキャリアの新たな舞台として東欧ルーマニアを選択する。この年、彼はルーマニアの2部リーグであるリーガ2に属するFCメタログロブス・ブカレストに加入。ルーマニアのサッカー環境に適応しながら、着実に自身の居場所を確立していった。

2021年には、同じくリーガ2のFCヘルマンシュタットへと移籍。この移籍が彼のキャリアにおける大きな転換期となる。FCヘルマンシュタットではチームの主力選手として信頼を勝ち取り、2021-22シーズンにはリーグ戦29試合に出場。攻守においてチームを支え、クラブのリーガ1（1部リーグ）昇格に大きく貢献した。続く2022-23シーズンも、舞台を1部リーグに移しても変わらずチームの中心選手として活躍。リーグ戦36試合に出場し、昇格初年度ながらクラブの1部リーグ残留に貢献するなど、リーガ1でもその能力を証明した。2023-24シーズンも主力として35試合に出場し、ルーマニアでのプレーが6年目となる中で、待望の初ゴールを含む2得点を記録するなど、攻撃面での貢献も見せた。

FCヘルマンシュタットでの成功を収めた後、2024年に三野はルーマニアの強豪クラブの一つであるシェプシOSKスフントゥ・ゲオルゲへ移籍。2024-25シーズンもチームの主力として35試合に出場したが、クラブはレギュラーシーズンを終えた後の下位プレーオフで苦戦し、最終的にリーグ15位となり、2部リーグへの降格という厳しい結果に終わった。

国内の実業団リーグからキャリアをスタートさせ、マルタを経てルーマニアのトップリーグで長年プレーし続けるという、独自の道を切り開いてきた三野草太選手。ヨーロッパでの豊富な経験と粘り強いプレースタイルを武器に、今後のキャリアでのさらなる活躍が期待されている。

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