上元 (南詔)

上元（じょうげん）は、中国にかつて存在した国、南詔（なんしょう）の王であった異牟尋（いぼじん）の治世で使用された元号です。その期間は784年から始まり、正確な終了年はわかっていません。南詔は、現在の中国雲南省を中心とした地域に存在した国で、唐王朝との関係を持ちながら、独自の文化を育みました。

上元の次の元号としては、元封（げんぽう）という元号が存在したとされています。しかし、この元封が実際に使用されたかどうかについては疑問視する説も存在します。もし元封が実際に使用されなかった場合、上元の元号は784年から808年まで継続して使用されたことになります。

元号は、その時代を象徴する重要な要素であり、政治的な出来事や社会情勢を反映するものでもあります。上元という元号が使用された時代、南詔は唐との関係を維持しつつ、独自の文化や政治体制を確立しようとしていました。異牟尋王は、南詔の発展に尽力し、その治世は南詔の歴史において重要な periodと位置づけられています。

上元という元号は、中国の元号の歴史においても、特異な位置を占めています。なぜなら、南詔という地方政権で使用された元号であり、中国全体の歴史を網羅するものではないからです。しかし、南詔の歴史や文化を研究する上で、上元という元号は欠かすことのできない重要な情報源となります。

参考文献

李崇智『中国歴代年号考 修訂本』（北京：中華書局、2001年1月） ISBN 7101025129

関連項目

元号一覧 (中国)
* 上元（曖昧さ回避）

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