上原慎也

上原慎也のサッカーキャリア

上原慎也（うえはら しんや）は、1986年9月29日生まれで沖縄県中頭郡西原町出身のプロサッカー選手です。現在は沖縄県社会人サッカーリーグ1部のFCセリオーレに所属し、FWおよびDFとしてプレーしています。

来歴

上原選手は沖縄県立西原高等学校を経て沖縄大学に進学します。大学1年目の2005年には九州大学サッカーリーグ2部で新人王に選ばれ、翌年にはユニバーシアード日本代表候補にも名を挙げました。しかし、直前に負った右ひざ前十字じん帯の断裂という大けがにより、出場を辞退せざるを得ませんでした。この怪我は全治1年を要するものでしたが、2007年には復帰し、エースストライカーとして九州大学サッカーリーグ2部の得点王に輝きます。

また、同年の天皇杯沖縄県予選ではJFLのFC琉球相手に4得点を挙げ、チームを大勝に導く活躍を見せました。そのパフォーマンスにより、複数のJリーグチームの練習に参加し、最終的にコンサドーレ札幌と仮契約を結ぶことになります。特に、仮契約後の練習参加は異例であり、期待の大きさが伺えます。

コンサドーレ札幌

2009年にはコンサドーレ札幌に正式入団します。石崎信弘監督の就任により、シーズンの初めから多くの出場機会を得ることができました。初出場は4月5日のロアッソ熊本戦で、5月5日の栃木戦では頭で合わせてプロ初ゴールを記録します。この年は3ゴールを挙げ、フォワードとしてだけでなく、2列目でも活躍を見せました。

2010年にはポジション争いが激化し、出場機会が減少。しかし、2011年には再びチャンスを得て、J1昇格に貢献しました。2012年はけがに悩まされ、一時的に戦列を離れましたが、夏に復帰後は重要なゴールを挙げる活躍をします。

2013年、上原は背番号を14に変更し、主力選手として42試合に出場。キャリアハイとなる5ゴールを挙げ、次第に左サイドバックとしての役割も果たすようになります。

愛媛FCとFC琉球

2018年には愛媛FCに移籍しますが、同年12月にはFC琉球への完全移籍が発表されました。FC琉球ではさらなる経験を積み、2022年には現役引退を発表します。

FCセリオーレ

引退後の2023年3月には、沖縄県社会人サッカーリーグ1部のFCセリオーレにアマチュア選手として加入し、新たな環境での挑戦をスタートさせました。

エピソード

上原選手は沖縄大学初のJリーガーとして多くの人に知られています。大学時代からその人間性が評価され、多くの仲間から人望を集めていました。また、FC琉球戦での活躍から、同チームの総監督フィリップ・トルシエに勧誘された経験も持っています。さらに、コンサドーレ札幌加入時には同県出身の選手が在籍していたことも大きな要因でした。

以上が、上原慎也選手のサッカーキャリアと彼に関するエピソードです。近年ではFCセリオーレでの新たな挑戦に意欲を燃やしています。

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