上尾市消防本部

上尾市消防本部の概要と歴史

上尾市消防本部は埼玉県上尾市における消防業務を担う機関で、その管轄区域は上尾市と伊奈町全域にわたります。消防サービスの向上を目的に、両市町の消防部局が連携し、地域の安全を確保しています。

管内の状況

上尾市消防本部は、上尾市大字上尾村537に位置し、60.3km²の面積をカバーしています。職員数は328名で、消防署を2カ所、分署を5カ所運営しています。これにより、迅速な出動体制を整えています。

主な装備

最新の消防機器を整備しており、以下のような主力機械を保有しています（2021年4月時点）：

• - 普通消防ポンプ自動車：7台
• - 水槽付消防ポンプ自動車：6台
• - はしご付消防自動車：1台
• - 屈折はしご付消防自動車：1台
• - 化学消防自動車：1台
• - 救急自動車：8台
• - 救助工作車：2台

など、多岐にわたる車両を保有し、災害対応能力を高めています。

沿革

上尾市消防本部の歴史は1965年にさかのぼります。この年の4月1日、上尾市消防本部および上尾市消防署が開設され、その後、数回にわたり名称や位置が変更されました。1974年には西分署を、1979年には東分署を開設し、消防・救急両方面での業務を開始しました。また、84年には消防本部が現在の場所に移転しました。

1995年には高規格救急車を導入し、上尾市の救急サービスの質を向上させました。2001年には音楽隊を発足させ、地域イベントなどでも大きな役割を果たすようになりました。

近年では、消防の広域化に向け、伊奈町消防本部との協議を経て、2022年10月7日に協議書の調印式が行われ、2023年4月1日からは伊奈町が上尾市消防本部に事務を委託する形で広域化が実現しました。この結果、伊奈町消防本部は東消防署伊奈分署として機能し、管轄区域が広がりました。

現在と未来

上尾市消防本部は、近年の設備拡充に加え、組織としての最適化を図りつつ、地域住民の安全確保に努めています。今後は新たに「高度救助隊」が2025年に発足予定であり、さらなる専門性の向上が期待されます。また、引き続き消防の広域化を進め、より広範な地域での安全を担保していく方針です。

組織体制

上尾市消防本部は、以下の部署により構成されています：

• - 本部：総務課、予防課、警防課、指令課
• - 東消防署：管理課、消防第一課、消防第二課
• - 西消防署：消防第一課、消防第二課

このように組織を整備し、各消防署が役割を分担して対応しているため、地域の緊急事態にも迅速かつ適切な対応ができる体制が築かれています。

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