上島一彦

上島 一彦について

上島一彦（うえしま かずひこ、1958年7月14日生まれ）は、日本の政治家として知られ、大阪府箕面市の市長を一期務めた人物です。また、箕面市議会議員として2期、大阪府議会議員としては4期の経験があります。

来歴

上島は大阪府箕面市に生まれ、おとなった地域に深い愛着を持つ政治家です。教育においては、大阪教育大学附属池田小学校、同附属池田中学校、雲雀丘学園高等学校を経て、早稲田大学社会科学部を卒業後、父が経営する衣料品メーカーに就職し、20年間勤務を続けました。

彼は2000年に箕面市議会議員選挙に立候補し、初当選を果たしました。2004年の選挙でも再選され、地域の活動に積極的に取り組む姿勢が評価されました。2007年には大阪府議会議員選挙で自由民主党の公認を受けて初当選し、その後、府議を4期にわたって務めました。

上島は政治活動の中で、日本会議の関連団体「日本会議地方議員連盟」を設立する発起人にも名を連ね、憲法改正を推進する意向を示しました。2010年には大阪維新の会に参加し、府議会議員団の幹事や政務調査役員などの重要な役割を担いました。

2020年8月23日、上島は箕面市長選挙に大阪維新の会の公認を受けて立候補し、他の候補を抑えて初当選を果たします。この選挙では、109,923人の有権者が参加し、投票率は49.34%となりました。

落選と影響

しかし、2024年8月25日に行われた箕面市長選挙では、失職してしまいます。この選挙で上島は、自民党府議の原田亮に敗れるという結果となり、維新の会にとっては結党以来初めて、公認した現職首長が落選する事態が発生しました。上島の発言や万博会場の建設費の問題、内部告発文書などが選挙の結果に影響したとされています。

人物像

家庭では、妻と二人の息子を持つ上島の趣味は旅行、スキー、まちづくり活動です。また、同じく政治家の足立康史は、上島を「強さと優しさを兼ね備えた政治家」と称賛しています。

発言と波紋

上島は発言によっても注目を集めた政治家です。2024年6月19日、市議会にて日本共産党の名手宏樹市議が2025年大阪・関西万博に子どもを無料招待する件について意見を述べた際、上島は「万博行くなよ。出入り禁止や」と発言しました。この発言に対し、名手は撤回と謝罪を求めましたが、最初は「不適切な発言」としつつも謝罪はしない方針を示しました。しかし、数日後には吉村府知事の助言を受け、発言を撤回することを表明しました。

これらの出来事は、上島の意図や姿勢が問われる可能性を示すものであり、彼の影響力は一層注目されることとなりました。

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