上島町消防本部

上島町消防本部

愛媛県越智郡に位置する上島町消防本部は、地域の消防・救急活動を担う重要な機関です。その管轄区域は上島町全域に及び、約30.38平方キロメートルの面積をカバーしています。消防本部は弓削にある1037番地に所在しており、地域住民の安全を守るために日々活動しています。

組織と職員構成

上島町消防本部には、27名の職員が在籍しており、1つの消防署と共に地域の消防業務を行っています。また、岩城島には車両が常駐しており、地域のニーズに応じた対応を行っています。消防本部では、合計9台の車両と2隻の船舶を配置しており、様々な人命救助や火災防止の活動を行うための体制が整えられています。

具体的には次のような車両が配置されています：

• - 消防ポンプ車：3台（そのうち軽四輪が2台）
• - 救助工作車：1台
• - 高規格救急車：2台
• - IIB型救急車：1台
• - 指令車：1台
• - 広報車：1台
• - フェリー型高速救急救助艇「かみじま」：1隻
• - フェリー型高速救急艇「ゆうなぎ」：1隻

このように、上島町消防本部は充実した設備と多様な車両を備え、緊急事態に迅速に対応できる体制を作っています。特に注目すべきは、全国で初めて導入されたフェリー型高速救急艇です。「かみじま」と「ゆうなぎ」の2隻は、救急車を積載できる特性を持ち、離島間での救急医療サービスを向上させる役割を果たしています。「かみじま」には、救急室も完備されており、地域の救急医療を支える重要な設備となっています。

沿革と歴史

上島町消防本部の基盤は、2004年10月に弓削町、生名村、岩城村、魚島村の4つの町村が合併して「上島町」が誕生したことに遡ります。この合併を契機に、越智郡島部消防事務組合から1町3村が脱退し、新たに上島町消防本部が設立されました。2006年4月には、フェリー型高速救急艇「ゆうなぎ」の運用が始まり、2015年3月には「かみじま」の運用が開始されました。これにより、地域の救急体制は大きく強化されました。

まとめ

上島町消防本部は、地域の人々の安全を確保するために多くの努力を注いでおり、先進的な救急艇の配備は他地域に先駆けた取り組みと言えるでしょう。その組織的な体制や充実した設備によって、地域住民に対する迅速な救助活動が可能となっています。今後も上島町消防本部は、地域の安全を守るための活動を続けていくでしょう。

もう一度検索