上杉俊和

上杉 俊和（うえすぎ としかず）

日本の地方公務員、そして造園家として知られる上杉俊和氏は、東京都出身です。千葉大学大学院で学びを深めた後、1977年に東京都庁に入庁しました。以来、建設局、環境局、都市計画局など複数の部署において、公園や緑地に関する行政分野を中心にキャリアを重ねてきました。

都庁での勤務を通じて、上杉氏は公園緑地の計画立案、設計、さらには現場での維持管理に至るまで、幅広い業務に深く関わりました。この経験は、その後の公園緑地行政における多角的な視点と専門知識の基盤となりました。都庁時代には、建設局の東部公園緑地事務所長、公園緑地部計画課長、そして公園緑地部長といった要職を歴任し、東京都の都市における緑化推進と公園整備に尽力しました。

2012年に東京都庁を退職した後も、上杉氏は造園および公園緑地分野での活動を続けました。公益財団法人東京都公園協会をはじめとする組織で、都立公園や庭園の管理運営に携わり、培ってきた専門知識と経験を活かしてこれらの施設の質向上に貢献しました。

また、その活動範囲は多岐にわたり、公益特定非営利活動法人 花と緑のまち三鷹創造協会の理事、ランドスケープコンサルタンツ協会の非常勤役員、財団法人東京動物園協会の常任理事なども務めました。特に、現在は公益財団法人東京都慰霊協会の理事長として、社会貢献活動に取り組んでいます。

過去には、都市の緑に関するイベントにも深く関わり、日比谷公園ガーデニングショー実行委員会の副委員長を務めた経験があります。これは、都市における緑の魅力を広め、多くの人々に造園や園芸への関心を高めるための重要な活動でした。

長年にわたる公園緑地行政および関連分野への顕著な貢献が認められ、2017年には第39回日本公園緑地協会北村賞を受賞しました。この賞は、日本の公園緑地に関する優れた業績や功労に対して贈られる権威ある賞であり、上杉氏の功績が広く認められた証と言えます。

上杉俊和氏は、東京都における公園緑地の発展に長年貢献し、退職後もその専門性を活かして公益活動に携わるなど、多方面で活躍を続ける人物です。彼の活動は、都市空間における緑の重要性を再認識させ、より豊かな環境づくりに繋がっています。

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