上海日本人学校

上海日本人学校の概要

上海日本人学校（Shanghai Japanese School、略称SJS）は、中華人民共和国上海市に位置する、日本人のための教育機関です。この学校は、在住の日本人が子どもを教育するための場を提供し、初等教育から中等教育（中学校・高等学校）までを担っています。1975年に設立されたコンパクトな歴史を持つこの学校は、さまざまな進化を経て、今や広範囲な教育プログラムを展開する存在となりました。

歴史と沿革

上海日本人学校の歴史は1975年に遡ります。当初は上海総領事館内に補習学校として設立され、その後1987年に正式に上海日本人学校が開校されました。その後、学校は新校舎の建設や浦東校の開校、高等部の設置を経て、現在の形に至っています。設置は上海日本商工クラブが行っており、小学部、中学部、高等部がそれぞれ存在します。2011年に新たに設置された高等部は、日本国内にある日本人学校の中で初めての高等学校となりました。

高等部の運営については、法政大学や関西学院大学など、12校が協力して「上海高等部協力大学会議」を設立し、支援を行っています。基本的に小学部は虹橋校、中学部・高等部は浦東校に所在しています。

学校のキャンパス

学校の校地は虹橋校と浦東校に分かれており、それぞれ異なる特徴を持っています。虹橋校は上海市役所から西に約8kmの住宅エリアに位置する大規模な施設で、敷地面積は約2万m²です。校舎は3つの棟に分かれており、体育館や屋内プール、運動場など充実した設備を備えています。浦東校は、上海市中心部から黄浦江を越えた浦東開発地区にあり、こちらも運動施設を含む多様な教育設備が整えられています。

制服と通学

小学部と中学部では制服が規定されておらず、私服で通学する方式が採用されています。一方、高等部には標準服があり、入学式や終業式などの場合にはブレザー、ズボン（女生徒はスカート）、ネクタイを着用します。安全な通学のため、小学部と中学部ではPTAが運営するシャトルバスが利用できる他、近隣の生徒のためには徒歩通学のルートも確保されています。

クラブ活動と学校行事

学校では多岐にわたる部活動が行われています。小学部は月2回程度の活動、中学部は火・木曜日に定期的な部活動が実施され、高等部は日本の高校に似た形態で自由度が高いスタイルです。運動会や遠足、修学旅行といった多様な学校行事も行われ、子どもたちが友人と交流し、成長する機会が提供されています。

結論

上海日本人学校は、上海に居住する日本人家庭にとって貴重な教育資源となっており、子どもたちは多様な教育の中で国際的な視野を持つ人材へと成長しています。学校の施設や教育プログラムの充実は、地域コミュニティの発展にも寄与しており、今後もさらなる発展が期待されます。

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